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ウッズら選手代表がサウジファンドと初会合 「PIFの投資が適正か評価している」PGAツアー会長の“上から目線”は自信か駆け引きか?
3月18日にジェイ・モナハン会長とタイガー・ウッズ、パトリック・カントレー、ジョーダン・スピース、アダム・スコット、ウェブ・シンプソン、ピーター・マルナティのPGAツアー選手理事がサウジ政府系ファンドPIF代表のヤセル・ルマイヤン会長がバハマで会合を持ったことが明らかになった。
「状況はアップデートするが、これ以上メディアに語ることはない」
PIFからの無尽蔵ともいわれるオイルマネーを後ろ盾にして創設されたリブゴルフが、破格の移籍料をオファーしてPGAツアーのスター選手たちを次々に奪い取っていった2022年のあの頃、最初は「マネーにはマネーを」で真正面から対抗していたモナハン会長は、やがて「マネー戦争では勝てない」と悟り、PIFのマネーパワーに白旗を上げた。

そして、ルマイヤン会長に水面下で接触し、昨年6月にPGAツアーとPIFとの統合合意を電撃発表。しかし、PGAツアーの選手たちからは「何も聞いていない」と激怒され、信頼が地に堕ちたモナハン会長は、それから間もなく、体調不良による休職を宣言。隠れるように姿をくらませた。
その後、統合に関する討議や交渉は選手理事主体で進められるようになり、体調が回復して復職したモナハン会長は、選手理事たちとともに交渉を推し進めていった。
そして今年1月、モナハン会長はSSGからの巨額投資を得て「PGAツアー・エンタープライズ」を共同設立することを誇らしげに発表した。
注目すべきは、その頃からモナハン会長の表情や言動に自信が戻り始めたこと。先週のプレーヤーズ選手権開幕前の会見に臨んだモナハン会長には、さらに自信がみなぎり、記者からの質問を強い語調で遮るなど、少々尊大な態度さえ見せていた。
そして、今回のバハマでの会合に関して明かしたモナハン会長の言葉には、PIFからの投資を受けるかどうかの判断はあくまでもPGAツアー側が下すものだというトーンが強く込められていた。「こちら側の胸先三寸である」ことを強調し、「ビッグマネーを出していただく」という姿勢がまったく感じられないところ、いや、そう感じさせないところが、モナハン会長の交渉のミソなのだろう。
「これからもPIFとの交渉は続ける。その状況については、できる限りアップデートするつもりだが、この交渉を公の場で行うことはできない。そこは理解してほしい。そして、これ以上、メディアに語ることはない」
モナハン会長に溢れ返る自信と、とても強気の言動は、果たして自ずと湧き出ている本物なのか、それとも交渉のための演技なのか。
ともあれ、バハマにおける初会合は、モナハン会長の言葉を借りれば、「建設的で継続的なものだった」そうである。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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