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- 欧州ツアーで中島啓太が完全優勝! 「この勝利は本当に大きな自信になった」とPGAツアー参戦へ大きく前進
2023年日本ツアー賞金王の資格により、今季からDPワールドツアー(ヨーロッパツアー)メンバーとして戦う中島啓太が、うれしいツアー初勝利を挙げた。フル参戦わずか6戦目(過去のスポット参戦を加えると通算11戦目)での快挙だった。
予選ラウンドのフロントナインで11バーディーの荒稼ぎ
◆欧州男子プロゴルフ<ヒーロー・インディアンオープン 3月28~31日 DLF G&CC(インド・ニューデリー) 7416ヤード・パー72>
2023年日本ツアー賞金王の資格により、今季からDPワールドツアー(ヨーロッパツアー)メンバーとして戦う中島啓太が、うれしいツアー初勝利を挙げた。
中島は、初日を8バーディー、1ボギーの7アンダーとしてトップタイに立つと、2日目も1イーグル、8バーディー、3ボギーの同じく7アンダーと爆発。通算14アンダーで単独首位(2位に2打差)となり、トーナメントの主導権を握った。
とくに、「アグレッシブで好き」と評していたフロントナインでのチャージはすさまじく、2日間で11ものバーディーを稼ぎ出した。2日目終了後に、リーダーボードのいちばん上に立つ気持ちを聞かれ、「comfortable(心地よい)」と応えていた中島は、その言葉どおり、ムービングデーの3日目も堂々たるプレーぶりだった。
予選ラウンドのようにはいかなかったものの、6バーディー、2ボギーとしっかりスコアを伸ばし、通算18アンダー。後続との差を4打にまで広げる独走態勢で、ツアー初勝利に王手をかけた。
ランキングは目標のトップ10に大きく近づく13位に浮上
最終日も、得意の前半で4バーディー、1ボギーと3打縮めたことが効いた。なかでも見事だったのは、前3日間すべてでバーディーとしてきた6番パー4。2打目のライは左の池の縁の深いラフで、強烈な前上がりのショットを強いられたが、右手を離すスイングになりながらも右ピンハイに2オン。さらに、10メートルはある上りのロングパットも沈め切った。
通算スコアは21アンダーとなり、後続との差は9打にまで広がった。後半はさすがに、「少しナーバスになって、タフなバックナインになった」ため、1バーディー、3ボギー、1ダブルボギーと崩れたものの、首位の座は盤石だった。
通算17アンダーで、2位とは4打差。4日間、リーダーボードのトップに立ちつづけての完全優勝だった。
最後の60センチほどのパットを沈め、キャディーと笑顔で握手を交わした中島は、その後のインタビューで勝利への思いを「アメイジング」と表現し、来年のアメリカ進出に対する強い決意も明かした。
「このツアーのランキングでトップ10に入り、2025年にPGAツアーへ行けるようトライしたいです。この勝利は、本当に大きな自信になりました。今週成し遂げたことを生かして、今後、さらに多くの勝利へとつなげていきたいです」
同ツアーでの勝利は、青木功、松山英樹、昨年の久常涼、今年2月の星野陸也に続く日本人5人目の偉業。中島のレース・トゥ・ドバイランキング(シーズン順位)は90位から13位へとジャンプアップし、トップ10に大きく近づいた。また、世界ランキングも111位から78位へと上昇し、日本勢では松山英樹の14位に次ぐ2番手となった。
なお、同じく今大会に出場した川村昌弘は、通算2オーバーの57位で4日間を終えている。
中島啓太(なかじま・けいた)
2000年生まれ、埼玉県出身。アマ時代は、20年11月に男子アマチュアの世界ランキング1位、21年に「日本アマ」制覇などの活躍。年間最優秀アマ「マコーマックメダル」は2度獲得している。21年は「パナソニックオープン」で史上5人目のアマ優勝を達成。22年9月にプロ転向し、23年シーズンは「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」でプロ初勝利。23年には賞金王を獲得、その資格で24年はDPワールドツアーに参戦している。
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