白血病を乗り越えたM・ヘンドリーがV ツアー未勝利の33歳・小袋秀人が1pt差2位【国内男子ツアー】

国内男子ツアー第4戦「For The Players By The Players」は、国内ツアー唯一となるポイント制で行われた。ニュージーランドのマイケル・ヘンドリーが38ポイントで9年ぶりのツアー2勝目を飾った。1ポイント差の単独2位には小袋秀人(こぶくろ・ひでと)が入った。

アグレッシブさがウリのステーブルフォード方式

◆国内男子ツアー<For The Players By The Players 5月9~12日 THE CLUB golf village(群馬県) 7172ヤード・パー71>

 国内男子ツアー「For The Players By The Players 」が12日に終了。競技はツアー唯一のステーブルフォード方式により行われた。

 ステーブルフォード方式はスコアにポイントを与えその合計点数で勝敗を決する。単純に言えば獲得したポイント数が多い順番に順位をつけていく試合形式だ。

ツアー2勝目を飾ったマイケル・ヘンドリー 写真:JGTOimages
ツアー2勝目を飾ったマイケル・ヘンドリー 写真:JGTOimages

 問題はスコアに対してどれだけのポイントを与えるか。今大会ではバーディーに2点、イーグルに5点、アルバトロスに8点が与えられる。パーだと0点で、ボギーはマイナス1点、ダブルボギー以上はマイナス3点になる。

 通常のストロークプレーとの違いは、同じパープレーでも、18ホールを全てパーだと0点だが、3バーディー、3ボギーならプラス3点となるし、1イーグル、2ボギーでもプラス3点となる。1イーグル、1ダブルボギーでも2点を獲得できる。ボギー覚悟でアグレッシブに攻めた方が、結果的にポイントをより多く加算できる可能性が大きいということだ。

 ただし、攻め過ぎてボギーを量産しては優勝するのは難しくなる。攻めるところは攻め、守るところは守るというメリハリがあってこそポイントを数多く加算できる仕組みだ。

 今大会は主催が日本ゴルフツアー機構で、共催がジャパンゴルフツアー選手会という珍しい形式だが、そのぶん、選手の意見が大会に大きく反映されている。男子ゴルフの魅力をアピールするために採用されたのが、今回のステーブルフォード方式でもある。若い飛ばし屋が上位に来るかと思われたが、意外にも大会を制したのは44歳のベテラン、マイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)だった。

17キロの体重減から自分のゴルフを立て直す

「バーディーを獲らなければいけないが、ダブルボギーだと一気にマイナス3ポイントになります。その辺の判断が難しいですね」と言いながらも、3日目には後半2つのパー5でイーグルを奪い10ポイントを加算。通算32ポイントで一気に単独首位に躍り出ると、最終日も着実にポイントを重ねた。2番パー5で今大会4つ目のイーグルを奪い、2位以下と大きく差を広げると、終始優位に試合を運び通算38ポイントでフィニッシュ。2位の小袋秀人とは最終的に1ポイント差だったとはいえ、それ以上に余裕を感じさせた優勝だった。

「昨年に白血病を発症し5カ月間クラブを握ることができませんでした」というヘンドリー。4カ月ほどの入院を余儀なくされ退院したのは9月だった。体重を17キロ落としたがオフにトレーニングとスイングづくりに取り組み、ツアー復帰3戦目にして優勝を手にした。15年「東建ホームメイトカップ」以来9年ぶりの優勝となった。

 また、惜しくも2位に終わった小袋だが、アマチュア時代は松山英樹を倒して朝日杯日本学生を制したり、比嘉一貴を倒して日本アマを制したりした実績を持つ。12年にプロ転向以来シードを一度も獲得できていないが、昨年のファイナルQTでは14位となり今季の出場権を得た。今大会は今季2試合目の出場となったが、初の予選通過で賞金500万円を獲得し賞金ランキングは20位に上昇した。果たして初のシード獲得なるか今後の戦いぶりに注目したいところだ。

【写真】「本当にアイアン4本だ」石川遼のクラブセッティング実物(※2022年11月時点)

この記事の画像一覧へ(1枚)

画像ギャラリー

ツアー2勝目を飾ったマイケル・ヘンドリー 写真:JGTOimages
1 2

最新記事