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- 笹生優花が日本代表になれるのは来年のはずだった!? 英国人マキロイがアイルランドで出られる複雑な事情【五輪・国籍の疑問】
パリ五輪に日本代表として出場している笹生優花(さそう・ゆうか)は前回の東京五輪ではフィリピン代表でした。英国籍のローリー・マキロイはアイルランド代表として出場しました。五輪にまつわる国籍の疑問について調べてみました。
変更した国籍で代表になるには本来4年経過しなければならないが…
パリオリンピックの女子ゴルフ競技。3年前の東京大会では母親の母国・フィリピン代表としてプレーした笹生優花が、今回は父親・正和氏の母国・日本代表として出場。メダル獲得を目指しています。

フィリピン選手として2021年に全米女子オープンを制し、続く東京オリンピックにも出場した笹生優花。彼女が日本国籍を申請したのは、そのオリンピック直後のこと。両国籍を持つ笹生でしたが、日本の国籍法により、22歳までにどちらかの国籍を選択しなければならず(当時・22年度以降は20歳まで)、彼女は次のパリ五輪は日本代表として出場することを願っていたからです。
国際ゴルフ連盟(IGF)の発表によれば、笹生は21年12月に日本国籍を取得すると、さっそくIGFに世界ゴルフランキング(=オリンピックランキング)の国籍をフィリピンから日本に変更すること申請しました。
それに応じ、IGFは翌22年1月、笹生の国籍変更を承認し、世界ゴルフランキングの事務局に伝えたことを笹生に通知しました。
ただし、その通知では併せて、日本代表として国際競技に出場するには、フィリピン代表で出場した競技会から少なくとも4年経過しなければならない。つまり、21年の東京五輪でプレーした笹生が日本代表として国際競技に出られるのは25年以降ということを確認。しかし、この4年という期間は、IGFが関係する組織(フィリピンのゴルフ協会を含む)や機関の同意を得たうえで、それぞれの事情やガイドラインに照らし合わせ、短縮や取り消し、逆に延長することができることも書かれてありました。
そのうえで、現状(22年1月)では彼女のパリオリンピック出場資格は認められないとしながらも、最後に「しかし、IOCの理事会が日本選手としての出場を承認し、2022年3月末までにその発表があれば、あなたはIGFに出場資格を認めるよう申し入れることができます」と、その可能性が通知されていました。
一方、そのIOCは上記の4年という期間が満たされないのは、東京オリンピックの開催が新型コロナウイルスの感染拡大により1年延期されたためで、笹生に過失があったわけではないとして、彼女のパリオリンピック出場を承認。これをもって、笹生の今回のオリンピック出場が叶ったのでした。
歴史的な経緯に加えアイルランド島のゴルフ協会が一つという事情も
オリンピック選手の国籍の疑問といえば、ローリー・マキロイの件があります。
まず、イギリスの正式国名は「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」という長いもので、マキロイは連合王国内の北アイルランド出身です。

にもかかわらず、彼は前回の東京大会と同じく、アイルランド国籍のシェーン・ローリーとともに同国代表としてプレーしました。
ここには複雑な事情があります。
そもそもアイルランド島は20世紀初頭まで全島がイギリス領でした。ところが、1922年に宗教上の対立から南部が独立し、現在のアイルランド(共和国)となった一方、北部はイギリス領のまま、北アイルランドとして分割されてしまったのです。
しかし、歴史的にはもともと一つの国であったことから、オリンピックでは、北アイルランドの選手は所属をアイルランドか、イギリスか、どちらかを選択することが認められています。
ただし、イギリスのオリンピック組織委員会が自国選手団を「Team GB」(GB=Great Britain)と称し、またIOCはイギリスの国名コード(略号)をGBR(Great Britain)として、北アイルランドの名称を除外していることに反発する北アイルランド選手もいるようです。
また、ゴルフ競技においては、アイルランド島にゴルフ協会は唯一「Golf Ireland」しかなく、マキロイは子どもの頃から同協会の登録選手として活動してきました。そのため、同協会には愛着があるようです。ちなみに、ラグビーもゴルフと似たような構造にあり、北アイルランドの選手はアイルランド選手と一緒に「アイルランド代表チーム」を結成し、国際試合を戦っています。
また、今回マキロイが最終日に身に着けたウエア類のカラーは、上から緑・白・オレンジ(シューズのソール)。これはアイルランド共和国の国旗のカラーでした。とはいえ、マキロイがイギリスを嫌っているわけではありません。彼は「ゴルフはアイルランド代表としてプレーするが、自分は北アイルランド出身のイギリス人」と、自身のアイデンティティーを語っています。
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