「覚悟していきたい」川崎春花が直近５戦３勝で全英女子へ弾み！ ２位の渡邉彩香は生涯獲得賞金５億円突破

　国内女子ツアー第23戦「CAT Ladies」が16日から3日間（54ホール）の日程で行われ、最終日を単独首位から出た川崎春花が4アンダー、2ボギーの「70」でプレーし、通算13アンダーで今季3勝目を挙げた。3日間首位を守り切っての完全優勝で、ツアー通算5勝目を飾った。

　出だしの1番パー5でバーディーを先行したが、続く2番で3パットのボギー。6番で3メートルを沈めてバーディー。9番パー5で93ヤードを1メートルにつけて、この日3つ目のバーディーを奪った。16番でボギーを叩いたが、最終18番で残り69ヤードの3打目を50センチにつけてバーディーで締めた。9番と18番のショットを「自分の思い通りのショットが打てた」と振り返った。

　7月の「ミネベアミツミ レディス」と「大東建託・いい部屋ネットレディス」を連勝し、その後2試合で予選落ちを喫した後の今季3勝目。「今週はパッティングが、特に昨日決まってくれて、ショットとかみ合ってくれて良かったなと思っていて、その結果が優勝につながってくれたのかなと思います」と振り返った。

　次戦は米メジャー「AIG女子オープン（全英女子）」に挑戦する。「ゴルフの聖地のセントアンドリュース（オールドコース）に行けることがまずうれしいですし、難しいと聞きますし、風が強とか、寒いとか聞いたので、しっかり覚悟していきたいと思います」と意気込んだ。
　
　首位と3打差の10アンダー2位に渡邉彩香が入った。渡邉は単独2位の賞金528万円を獲得し、生涯獲得賞金は5億円突破し、5億220万3083円となった。これは歴代38人目の快挙だ。「もっとすごい記録を出している子がいるのでアレですけど、10年以上もこうやって試合に出て、今週上位で戦えたことは素直にがんばってるなと、自分をほめてあげようと思います」と話した。

　首位と4打差の9アンダー3位タイに、阿部未悠、藤田さいき、ペ・ソンウ（韓国）が並んだ。

　前年大会覇者の蛭田みな美は初日を2アンダー4位タイでスタートしたが、2日目と最終日に伸ばせず、通算1アンダー20位タイで3日間を終えた。

　先週の「NEC軽井沢72ゴルフ」で5年ぶり2勝目を挙げた河本結は、第2ラウンドスタート前に棄権している。

＜最終成績＞
優勝／－13／川崎春花
2位／－10／渡邉彩香
3位T／－9／阿部未悠、藤田さいき、ペ・ソンウ
6位T／－8／安田祐香、ウー・チャイェン、神谷そら
9位T／－6／尾関彩美悠、桑木志帆、森田遥
12位T／－5／全美貞、小林光希、天本ハルカ、上田桃子