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違いは「名前が入っただけ♪」にコーチは「ロフトも変わってるから!笑」 桑木志帆は前週からパターを変更しコーライ芝を攻略
6アンダーの単独首位から出た桑木志帆(くわき・しほ)が5バーディー、2ボギーの「69」で回り、通算9アンダーとして、2位に3打差をつけて週末に駒を進めた。
通算9アンダーとして2位に3打差をつけて週末に駒を進めた
◆国内女子プロゴルフ 最終戦
JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 11月21~24日 宮崎カントリークラブ(宮崎県) 6497ヤード・パー72
初日にボギーなしの1イーグル4バーディーの「66」をマークして、6アンダーで単独首位発進を決めた桑木志帆。2日目は5バーディー、2ボギーの「69」で回り、通算9アンダーとして、2位に3打差をつけて週末に駒を進めた。
この日のラウンドを振り返り「80点ぐらい」と自己評価した。2番パー5でラフからの3打目を1.5メートルにつけてバーディーを先行。169ヤードの5番パー3でも1.5メートルにつけて、2つ目のバーディーを奪い通算8アンダーに伸ばした。
フェードヒッターの桑木。続く6番では左に打ち出したティーショットが、右に曲がり切らず左の林に入れ、2打目はフェアウェイに出すだけ。残り178ヤードの3打目を残したが、なんとかカラーまで運びボギーでしのいだ。「ダボじゃなくてボギーに抑えられたのが、(きょうの)スコアにつながった」と、この日のカギとなったホールを振り返った。
9番パー5では残り240ヤードの2打目を3Wでグリーンオンさせたが、“入れごろ”のイーグルパットを残すのは緊張するのか「あんまり近くにいくなと思いました(笑)」と冗談めかして笑いを誘った。
3メートルのイーグルパットは「思った通りに打てたので入ると思ったんですけど、意外と最後がきてくれなかった感じです」と惜しくも外し、ツアー新記録の年間14個目のイーグルとはならず、この日3つ目のバーディーとした。
後半は13番パー5、14番で連続バーディーを奪い、15番でボギーを喫したが、「(ボギーの数は)抑えられた方だと思います」と満足のいくラウンドとなった。
「打ち急ぐクセがあったんですけど、今はいいリズムでストロークができて、球も勝手に転がってくれている感じです」とパッティングが好調で、初日は27パット、2日目は28パットと、クセの強いコーライグリーンを攻略している。
パターは今季の開幕からセンターシャフトのマレットタイプを使用していたが、4月の「パナソニックオープン」以降にブレードタイプに変更した。その後も試行錯誤を続けながら、さまざまなモデルを試し、9月の「日本女子オープン」からは現在も使用する、ピンの「PLDプロトタイプ」に落ち着いた。
さらに、前週の「大王製紙エリエールレディス」からは、同モデルの別の“モノ”に変えた。違いを問われると桑木は「前に使っていたパターとまったく同じで、名前が入ってるか入ってないかだけなんですけど、調子的には最終日ぐらいからすごい上がってきていて、今につながっている感じです。(名前が入っていると)カメラに抜かれたときに見えるからかわいいかなと思って」と笑顔で説明。すると、コーチの中村修氏から「ロフトも変わってるから!」との“つっこみ”が入った。
中村氏によると、コーライグリーン対策で3.5度だったロフトを、打ち出しで芝目の影響を受けにくくし転がりをよくするために4度に変更したとのことだった。この一連のやりとりで周囲は笑いに包まれたが、桑木の深く考えすぎない性格も、大舞台での好スコアにつながっているのかもしれない。
残りの2日間が楽しみか問われると、「楽しみじゃないです(笑)。明日は風が吹く予報で難しくなると思うので、逆噴射しないようにだけ気をつけたいと思います」と最後まで、“らしい”発言で周囲を和ませた。
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