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木に当たってフェアウェイに…は勝利の予兆!? 桑木志帆は“努力”と“運”でメジャー初V「生まれた時から運はあるほう」
国内女子ツアー最終戦の最終ラウンドが終了した。桑木志帆(くわき・しほ)が完全Vでメジャー初制覇を遂げた。
17番でティーショットを曲げたが…
◆国内女子プロゴルフ 最終戦
JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 11月21~24日 宮崎カントリークラブ(宮崎県) 6497ヤード・パー72
後続に3打差をつけ、通算12アンダーの単独首位から出た桑木志帆が、3バーディー、3ボギーの「72」でプレー。通算12アンダーのまま逃げ切った。初日から首位を守り切る完全優勝で、8月「ニトリレディス」以来のツアー3勝目を、メジャー初制覇で遂げた。
1番でラフからの2打目がフライヤーし、大きくグリーンオーバー。立ち上がりからピンチとなりボギーとした。3番でもアプローチを寄せきれずボギーとしたが「3打差あったので、それが心の余裕になって、『まだ大丈夫だ』と思ってプレーできた」と、落ち着いていた。
その後、2つ前の組でプレーする小祝さくらが、7番でこの日4つ目のバーディーを決め首位が逆転した。しかし、6番でカラーから8メートルをねじ込み首位に並び返した。
さらに続く7番でも3メートルを決めて、通算12アンダーに戻し再び単独首位に浮上。8番パー3でも5メートルを沈めて、3連続バーディーで通算13アンダーまで伸ばした。
17番ではティーショットを右に曲げて、木に当たるトラブルがあったがフェアウェイに戻ってきた。「ラッキーでした。(初優勝した6月の)『資生堂レディス』でも木に当たって戻ってきたので、生まれた時から運はあるほうだと思います」と冗談めかして笑いを誘った。
最終18番でボギーを喫したが、小祝が17番でボギーを喫したため1打差で逃げ切った。
年間を通して連戦中でもフィジカルトレーニングを欠かさずに行ってきた。そのおかげもあり、ドライビングディスタンスは、前年の「239.46ヤード」(44位)から、「249.42ヤード」(17位)へと飛躍的に伸びた。
「トレーナーさんに隔週で帯同してもらって、トレーニングも毎週入れられるようになってきて、疲れを感じにくくなったのもそうですし、やりたいスイングが安定してできるようになった」。
前年7個だった年間イーグル数は、13個というツアー最多記録(1990年以降/※20-21の統合シーズン除く)を打ち立てた。試合前から記録を意識していたといい「目標にしていたのでうれしいです。3日目と4日目は(同12個で2位の竹田)麗央ちゃんと(組が)一緒だったので、イーグルを獲ってくるかなと思っていたんですが大丈夫でした」と、こちらも逃げ切って素直に喜んだ。
成長したのはショット力だけではない。「アプローチも引き出しが増えましたし、パターも週によってダメな週もありましたが、トータル的には自分の思ったストロークができている試合が多かったかなと思います」と、努力が実を結んだ一年を胸を張って振り返った。
3年間予選落ちを喫している開幕戦に向け、「全体的にスキルアップしたいので、何かを中心にというよりは、フィジカルも、メンタル面も全部をスキルアップできるようにしたいと思います」と、21歳はさらに強くなることを誓った。
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