- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 獲得賞金新記録や歴代最高平均ストロークだけじゃない! 今季国内女子ツアーで誕生した3つのスゴい新記録とは?
竹田麗央のシーズン獲得賞金新記録や山下美夢有の平均ストローク歴代最高など数々の快挙が生まれた2024年の女子ツアーだが、あまり報道されていない隠れた記録がまだまだある。その一部を紹介しよう。
山下美夢有が史上最速、最年少で生涯獲得賞金7億円突破
竹田麗央の年間女王が決まったのが11月の「伊藤園レディス」だった。竹田が予選落ちしていたこの大会、最終日最終ホールで山下がパーセーブしていれば2位タイとなって女王決定は翌週に持ち越し、山下にはわずかながら逆転の可能性が残るはずだった。それが、まさかの3パットでボギー。山下にとって失意の大会となった。
そのためか、本来なら讃えられるはずの史上最速、最年少での生涯獲得賞金7億円突破はほとんど取り上げられることはなかった。
記録の詳細を記してみたい。生涯獲得賞金7億円に達したのは山下でちょうど20人目になるが、要した試合数137はアン・ソンジュ(韓国)が保持していた147試合を10試合も更新する最速記録。年齢では23歳100日で、横峯さくらの25歳174日を大幅に塗り替えたのだ。
山下は5月の「リゾートトラストレディス」で生涯獲得賞金6億円突破を果たした時には22歳298日で最年少記録を樹立している。ただ、試合数では125でアンソンジュの119試合には及ばなかった。その後は7億円までハイペースで賞金を加えて、今度は試合数、年齢のダブル新記録を樹立したわけだ。年間女王は逃したとはいえ、きっちりと存在感を示した1年だったことは間違いない。
全美貞が史上8人目の10位以内200回を達成
6月の「ヨネックスレディス」最終日に当時41歳の全美貞(韓国)が69をマークして5位タイに入った。全にとってこれがツアー200回目のトップ10入り。2005年に日本を主戦場にしてからちょうど20年目に到達した大台だった。
全より前にトップ10入り200回をクリアしていたのは7人しかいない。その顔ぶれは樋口久子、岡本綾子、大迫たつ子、ト阿玉(台湾)、森口祐子、吉川なよ子、不動裕理という長く活躍したレジェンドばかり。50年を超える歴史の中で全を含めてわずか8人なのだから、いかに10位以内を200回も記録することが難しいかが分かる。
現在の主な選手はどのくらいか。2024年限りで競技の第一線から退くことになった上田桃子は170回、世界ランキング1位経験者でもある申ジエ(韓国)は164回だ。賞金女王2回の鈴木愛は123回。まだまだ200回は遠い。
全は11月に42歳になったがメルセデス・ランキング46位でシードを守った。来日して以来、一度もシードを失ったことがないのもすごい。2025年も大ベテランの味を発揮してほしいものだ。
竹田麗央がドライビングディスタンス歴代最高を記録
年間女王に輝いた竹田は数々の部門で1位に輝いたが、その中で取り上げたいのはドライビングディスタンス。263.19ヤードは2023年に神谷そらがマークした260.82ヤードを大幅に塗り替える歴代最高なのだ。
2023年の竹田のドライビングディスタンスは258.91ヤードで神谷に次ぐ部門2位だった。2024年はいろんなところが成長した結果の女王戴冠だったと思うが、飛距離も4ヤード以上伸びていたわけだ。
竹田は他の部門でも歴代最高を叩き出している。それはパー5の平均スコアである。4.5576は2023年に自らがマークしていた4.6300を塗り替える新記録。これは、飛距離のアドバンテージを存分に生かした結果だといえる。
優勝して米女子ツアー出場権を獲得した「TOTOジャパンクラシック」でもパー5で2イーグル、5バーディーの9アンダーを荒稼ぎしたことが大きかった。この試合でもドライビングディスタンスは272.33ヤードで1位である。2~10位は笹生優花を含めて全員が米女子ツアーの飛ばし屋たち。この事実からも竹田の飛距離はワールドクラスであることが分かる。飛距離を武器に世界に飛び出す2025年、どんなプレーを見せてくれるか楽しみでならない。
最新の記事
pick up
ranking