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- 「まだまだうまくなると思っている」 元賞金女王・森田理香子が振り返る6年ぶりツアー復帰と見据える“この先”
昨年ツアーに復帰した2013年賞金女王の森田理香子(もりた・りかこ)に、6年ぶりのカムバックについてインタビュー。そして、25年はどのようにゴルフと向き合っていくのかについても語ってもらった。
「年を重ねても優勝する人はやっぱりすごい」
2024年の国内女子ツアー、様々な話題の中でも13年賞金女王の森田理香子が6年ぶりにツアー復帰したことも大きなニュースになった。今季はレギュラーツアーに主催者推薦などで7試合に出場し、予選落ちが6回という結果に。それでも新シーズンに向けてQTにも挑戦した。昨年の振り返りと2025年はどのようにゴルフと向き合っていくのかについて聞いた。
※ ※ ※
――2024年は6年ぶりの復帰となりました。どのような1年でしたか?
昨年は開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」から出させてもらって、久しぶりの試合は予選を通ってビックリしました。好きなコースなので、練習ラウンドからメディアの方に囲まれて、優勝したんかっていうくらいに記者会見もさせてもらって、うれしさもあり疲れたのもありました。体力面でも疲れたと感じた1週間でした。
――現役時代にも負けない飛距離には驚かされました。
確かにドライバーの距離は出るようになっていたので、年はとったけれど、飛距離に関しては若い子たちと変わらないし、自分でもいけるなという感触もありました。どうしても距離が出なくなったらみんな諦めていく人が多いと思うのですが、そういうのも全然ないのは前向きに捉えています。
――久しぶりのツアー参戦で、何か違いは感じましたか?
全体的にハイスコアになっているのが違いですね。私はスコアを出すという感覚が鈍いなと感じました。自分の中のゴルフに対する恐怖心とか、今までの経験が邪魔をして、どうしても守りに入ったゴルフをしてしまう。そこは年を重ねた人の悪いところでもあり、いい所でもあるけれど、結局は邪魔をするんだなと思いました。年を重ねながらも優勝する人はやっぱりすごいんだなと。
「若い子たちとの感覚の違い」を実感
――今季は7試合に出場して6試合の予選落ち。難しさはありましたか?
1カ月に1回のペースで推薦などで試合に出ていたのですが、そこに合わせていく作業がすごく難しかった。タイミング悪く風邪をひいたり、女性なのでホルモンのバランスで体調を崩したりもありましたから、体のコントロールも難しかったです。
――若い選手たちの技術や攻め方、セッティングの違いについては?
コース攻略に対する考え方が、そもそも違いました。夏場はめっちゃ暑くて、昔とは気温も違うので、コースコンディションも変わってますよね。昔はグリーンが速くて、硬くてスコアを出させない感じが多かったのですが、今は「どうぞ、スコアを出してください」というセッティングも多い。だからといってスコアを出すのは簡単ではないんです。
――簡単ではない、というは具体的にどのような部分?
ピンがグリーンの奥に切ってあって、みんなはピンのデッドを狙ってくるけれど、「そこを狙って外したら大けがするよ」みたいな感覚が邪魔していました。簡単ではないけれど、今の子はそのままバン!と奥に突っ込む勇気もある。ミスしたらどうしようという感覚があまりないのかな。まさに感覚の違いですよね。
「基本的には練習して、スイングを見直したい」
――QTはファイナルには進めなかったですが、新たな挑戦でしたね。
順位はかなり最悪だったのですが、最後までやり切った。最終日も年上の人と回ったのですが、みんな前向きに取り組んでいる。そういう選手たちの姿を見ると、目の前の悪いことで気持ちが下を向くような感じにはなれず、まだまだ自分も挑戦し続けなあかんなという気持ちにもなれました。マイナスな感情よりもプラスの感情のほうが多かった。結果だけ見たら、やる気もないんかなと思われがちなんですが、復帰してまだ1年しかたってへんしなって思うところもあります。
――プレッシャーもありましたか?
周りの期待が大きいのはめっちゃ感じました(笑)。それはうれしいけれど、成績が出せずにイライラしたり、落ち込むこともありました。でもやるしかない。今は追い込まれていないし、生活ができないでもない。他のゴルフの仕事もしつつ、“趣味”を仕事にできているので、自分のゴルフの腕も磨きつつうまくバランスをとりながらやっているところです。
――とはいえ来年も試合には出る気持ちはありますよね?
来年も推薦を頂けるという話もあるのですが、今の状態では同じことを繰り返すかなと思っているところです。もともと推薦をもらって試合に出るよりは、自力で出たいという思いでQTを受けたんです。順位は下のほうですが、とりあえずは推薦を頂いて、出られるような状況なら出ようかなとは思っています。でも基本は練習しながら、スイングも見直していきたいんです。
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