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- JLPGA・小林浩美会長が韓国メディアに告白… 日本女子ゴルフの躍進を支えた“4つ”の背景とは?
昨年10月、韓国の経済紙「毎日経済」がJLPGAの小林浩美会長を直撃取材。24年シーズンは海外メジャー5大会中、2大会を日本勢が制するなど、日本の女子ゴルフが躍進を遂げた“4つ”の背景を同紙に明かした。
韓国メディア「ゴルフ最強国の地位を取り戻すには日本を超えなければ」
今季の米ツアーには、史上最多となる13人の日本選手が参戦する。
開幕戦の「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」では、同ツアー初挑戦となる竹田麗央が8位に入って実力を知らしめた。また、昨年は笹生優花がメジャーの「全米女子オープン」を制し、古江彩佳が「エビアン選手権」で優勝。ツアールーキーの西郷真央も新人賞を受賞するなど、日本選手の躍進が目立った。

日本選手の活躍ぶりに目を付けたのは韓国メディア。経済紙「毎日経済」は昨年10月、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長にインタビュー取材を行い、「4日間大会を増やし、海外進出を奨励…躍進する日本のゴルフ」というタイトルでその内容が先月下旬に掲載された。
なぜ日本の女子ゴルフは強くなったのか。躍進の背景などについて語っている。
記事は「韓国が女子ゴルフ最強国の地位を取り戻すために、必ず超えなければならない国家の一つが日本だ。昨年の米ツアーでは日本選手の活躍が目立った。メジャー5大会中、2大会を制覇してメジャー最多勝国となり、平均ストローク1位のベアトロフィー(古江彩佳)と新人賞(西郷真央)まで手に入れた」と、昨年の勢いは無視できないものとして取り上げた。
また、「昨年12月の米ツアーのQシリーズで1位となった山下美夢有を含む5人が出場権を得て、歴代で最も多い日本の選手が今季は米ツアーを主戦場に移す」と説明。
同紙は小林浩美会長に話を聞いたうえで、躍進の背景を“4つ”に分けている。
「小林会長が考える日本選手の善戦の秘訣は大きく4つある。1つ目はJLPGAツアーの強化政策。2つ目は選手たちの中で高まった目標への意識、3つ目はコースセッティングの多様化。最後は下部のステップ・アップ・ツアーの発展を挙げた」
続けて小林会長は「2011年まで4日間大会が5つしかありませんでした。米ツアーとメジャー5大会でいい成績を残すためには、4日間大会が増えないといけないと判断しました。毎年大会の数を増やしていますが、昨年は(4日間大会を)18試合も開催できました。JLPGAの選手たちが、米ツアーに進出したときに最高のパフォーマンスを発揮できるように発展させていきたい」と語っている。
「忘れられない19年の渋野日向子選手のメジャー初優勝」
さらに「シード権を付与する基準を、賞金ランキングからポイント制度に変更しました。ここに海外メジャーの成績も含め、積極的に新たな挑戦ができるようにしました。シーズン途中に選手たちの出場優先順位を入れ替えるリランキング制度や、各選手の長所や短所を数字で整理した30項目なども導入しました」と、さまざまな施策を取り入れたことも説明。
こうした施策がいい方向に向かっていることについても触れ、「渋野日向子選手が米ツアーのメジャー大会で優勝した19年の『AIG(全英)女子オープン』が忘れられません。(昨年は)メジャー5大会中、2大会を日本の選手が制覇したのですが、13年に始めたツアー強化政策が正しい方向に向かっていてうれしいです。JLPGAツアーと下部のステップ・アップ・ツアーをさらに強化させていきたい」と話している。
韓国ゴルフ界も気になる日本女子ゴルフの躍進。今季の米ツアーも日本勢の活躍が期待される。
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