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竹田麗央・山下美夢有という“2人の直近女王”が今季不在! 過去データから導き出した国内女王最有力選手は誰?
3月6日からの「ダイキンオーキッドレディス」で開幕を迎える今季の国内女子ゴルフツアー。過去3年の年間女王である竹田麗央と山下美夢有が、米女子ツアー参戦のため不在。そこで、今季の女子ツアーを引っ張り、年間女王を獲得する可能性が高いのは誰なのか、過去のデータから割り出してみた。
今季の賞金女王候補は8人?
国内女子ツアーの開幕が近づいてきた。前年女王の竹田麗央、22、23年女王の山下美夢有が米女子ツアー参戦のため不在の中、誰が女王に輝くのか。過去のデータから絞り込んでみた。
年間女王はいうまでもなくそのシーズンでたった1人に与えられる称号だ。ゆえに、相当の実力がないと手にできるものではない。1試合で決着がつく公式競技(メジャー)ならば無名の選手であってもタイトルを手にするチャンスはあるが、シーズン通しての戦いはそうはいかない。だからこそ、前年までの実績がモノをいう。

昨年の竹田は第56代女王である。1968年の初代女王・樋口久子と、前年は韓国でプレーしていた2010年のアンソンジュを除く54人のうち50人は前年のランキング(2020-21年までは賞金ランキング、2022年以降はメルセデス・ランキング)が13位以内だった。
パーセンテージで表すと92.6%。今季もかなりの確率で昨年のメルセデス・ランキング13位以内から女王が誕生すると考えていいだろう。
13位以内に入っていなかった4例のうち1例は昨年の竹田で前年ランキングは22位だった。これは1990年の高村博美と並ぶ歴代で下から2番目に低い順位である。
前年ランキングがもっと低かった女王は1993年の平瀬真由美で26位だった。平瀬と竹田は叔母と姪の関係。この家系は何かそういう力があるのかもしれない。
前年ランキング最低順位が26位ということは、今季もそれより低い順位はデータ的にノーチャンスと判断できる。もし27位以下から女王が誕生すれば、それは常識を覆すレベルの下剋上といっていい。
さて、前年ランキング13位以内から女王が出た確率がかなり高いと書いたが、13人中1位の竹田、2位の山下、3位の岩井明愛、5位の岩井千怜は今季から海を渡っており、10位の古江彩佳も米女子ツアーが主戦場。となると、残るのは小祝さくら(4位)、桑木志帆(6位)、河本結(7位)、佐久間朱莉(8位)、川崎春花(9位)、鈴木愛(11位)、高橋彩華(12位)、藤田さいき(13位)の8人となる。
小祝さくらが今季女王の最右翼
この8人を次のふるいにかけたい。2000年以降、30代で女王に上り詰めたのは2012年の全美貞(30歳)と2018年のアンソンジュ(31歳)の2例だけ。2人とも韓国人選手なので日本人選手に限ればゼロである。6年連続で女王に輝いていた不動裕理も30歳になった年に女王から降りた。このような年齢のデータから8人のうち現在39歳の藤田と30歳の鈴木は厳しいということになる。
次は平均ストロークというフィルターを通してみる。2000年以降の女王24人のうち、前年平均ストローク順位が年間ランキングよりも低かったのは2008年古閑美保と2017年鈴木愛の2例しかない。つまり、平均ストローク順位が年間ランキングと同等以上であることが女王戴冠へのひとつの条件といえるわけだ。
平均ストローク順位の方が低かった2人の詳細は、古閑が前年賞金ランキング4位で平均ストロークが7位、鈴木は賞金ランキング5位で平均ストローク6位だった。甘く見て、古閑の3位差までを許容範囲とした場合、年齢をクリアした6人の中で1人だけ当てはまらない選手がいる。メルセデス・ランキング9位で平均ストローク15位の川崎だ。
川崎は昨年、年間2位タイの3勝を挙げているが、予選落ちが11回と多かった。つまり波が大きいタイプでそれが平均ストロークにも表れている。年間女王のタイトルは波が大きいタイプとはあまり親和性がない。
残ったのは小祝、桑木、河本、佐久間、高橋の5人である。この5人を順位付けすると、小祝が1番になる。理由は前年度ランキングが上であるほど、確率が高くなるからだ。
原稿の前半で前年ランキング13位以内が50例あってパーセンテージは92.6%と書いたが、そのうち6~13位は9例しかない。つまり5位以内が41例あり、実に全体の75.9%を占めているのだ。残った5人中、5位以内は4位の小祝のみ。データ的には小祝が女王の最有力候補という結論になった。今年で27歳、フル参戦1年目の2018年から6シーズン連続でランキング8位以内の実力者がついに頂点に立つのだろうか。
近年は若い女王が相次いでいるから覚醒した感のある桑木、一つ勝てばブレークしそうな佐久間という2002年度生まれの2人も要注目だ。
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