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- 女子2戦目は優利・鈴の吉田姉妹が初のそろい踏み! 千葉県出身の2人に更新の期待がかかる“ご当地優勝”にまつわる記録とは?
国内女子ツアー今季第2戦「Vポイント×SMBCレディス」が千葉県の紫カントリークラブすみれコースで開催される。注目は千葉県出身でなおかつ大会ホステスプロである優利、鈴の吉田姉妹で、ご当地優勝の記録更新が期待されます。
千葉出身の吉田姉妹が初めてそろって出場
今週は国内女子ツアー今季第2戦「Vポイント×SMBCレディス」が千葉県の紫カントリークラブすみれコースで開催される。注目は千葉県出身でなおかつ大会ホステスプロである優利、鈴の吉田姉妹。千葉県出身選手が勝てば熊本県、愛知県と7勝で並んでいる“ご当地優勝”の最多記録を更新する。
2010年に「Tポイントレディス」としてスタートした今大会は鹿児島県の鹿児島高牧カントリークラブを軸に主に九州で行われてきたが、今年は会場を千葉県に移した。千葉県ではこれまで200を優に超える回数の女子トーナメントが行われているが、3月開催は初めてのことだ。

そんな「Vポイント×SMBCレディス」に米女子ツアーを主戦場にしている吉田優利と、昨年のプロテストで合格したばかりのルーキー・吉田鈴の姉妹が出場する。妹・鈴のプロ入り後にツアーで2人がそろうのは初めてである。
吉田姉妹は大会会場の千葉県出身。しかも、今年から大会特別協賛になった三井住友銀行とはスポンサー契約を結ぶ間柄である。地元であるうえに大会ホステスプロとして臨むわけだから、注目度は自然と高まってくる。
吉田姉妹に期待されるのが出身都道府県での優勝、いわゆる“ご当地優勝”である。千葉県出身選手が千葉県の大会で優勝した例は成田美寿々と西郷真央が各3回、飯島茜が1回の計7勝。これは熊本県、愛知県と並んでの最多であるから千葉県勢が勝てば単独最多勝に躍り出るわけだ。
今大会にエントリーしている千葉県勢は吉田姉妹のほかに成田、工藤優海、仲宗根澄香、アマチュアの仁科優花という面々。優勝経験があるのは通算3勝の吉田優利と千葉県出身では最多の13勝を挙げている成田の2人だけだ。ただ、成田はここ数年、本来のゴルフができていないので“千葉県勢のエース”は吉田優利といえるだろう。
米女子ツアー2年目を迎えた吉田は今季2試合に出場して23位タイ、25位タイの成績を収めている。ルーキーで優勝した竹田麗央をはじめ躍進著しい日本勢の中ではそれほど目立ってはいないかもしれないが、シードに届かなかった昨季より着実に成長した姿を見せている。
紫CCは苦手にしていない吉田優利
今大会の会場である紫カントリークラブすみれコースで女子ツアーが行われるのは2022年秋の「日本女子オープン」以来。吉田にとって初めての地元優勝に手が届く位置にいながらモノにできなかった苦い思い出の大会だ。
その「日本女子オープン」で吉田は1打差2位という絶好の位置で最終日を迎えていた。申ジエと最終組でプレーし、15番を終えた時点でスコアを1つ伸ばして通算2アンダー。勝みなみ、申と並んでの首位だった。
だが16番ボギー、17番ダブルボギーと勝負どころで崩れてしまう。18番で意地のバーディーを決めたが優勝した勝から3打差の3位タイに終わった。
この時とは開催時期もセッティングも異なるからスコアの予想は難しいがコース自体の難易度が高いので、そう大きなアンダーパーは出ないだろう。吉田は2023年の「ワールドレディスサロンパスカップ」で優勝スコアが1オーバーという過酷なサバイバル合戦を制しているから、難易度の高さはプラスに作用するのではないだろうか。紫カントリークラブでの3年越しのリベンジ、そして初めての“ご当地優勝”のチャンスは十分にありそうだ。
妹の鈴はプロデビュー戦となった開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」を15位タイで終えた。ルーキーの初戦としては上々の成績である。
アマチュア時代、高校在学中はツアーで予選落ちばかりだったが高校を出た2022年以降の3年間はツアー23試合に出場して約6割にあたる14試合で決勝ラウンドに進出し、昨年の「大東建託・いい部屋ネットレディス」では10位タイに名を連ねている。経験も実績もしっかり積んでのプロ入り。勝つ準備は整っているはずだ。
地元だけに声援はひと際大きいだろう。姉妹で優勝を争えば盛り上がりが最高潮に達することは間違いない。
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