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- 優勝者はなぜ池へダイブするの? 岩井ツインズら日本勢13人出場「シェブロン選手権」 42年の歴史を紐解く
2025年の米女子メジャー初戦「シェブロン選手権」が24日(木)に開幕。日本勢13人が、今年42年目を迎える大会に挑みます。現在の5つある女子メジャーのうち、この大会だけが、日本勢がまだ取っていないタイトル。その大会を歴史とともに紐解いてみましょう。
日本勢が唯一勝っていないメジャー大会
◆米国女子プロゴルフ メジャー第1戦
シェブロン選手権 4月24~27日 ザ・クラブatカールトン・ウッズ(テキサス州) 6911ヤード・パー72
日本勢13人が、今年42年目を迎えるのメジャー「シェブロン選手権」に挑みます。現在の5つある女子メジャーのうち、この大会だけが、日本勢がまだ取っていないタイトル。その大会を歴史とともに紐解いてみましょう。

「シェブロン選手権」という現在の大会名になってからは4回目、テキサス州に舞台を移してからは3回目の開催となりますが、それ以前は、長い間「ダイナ・ショア」という名で親しまれてきました。
米国のテレビスターだったダイナ・ショアさんがホステスとなってスポンサーに声をかけ、大会を始めたのが1972年のこと。「コルゲート・ダイナショア・ウイナーズサークル」として大会は産声を上げました。
メジャーとなったのは、1983年です。現在は、年間5試合ある米女子ツアーのメジャーの一つとして定着しています。女子ツアーが大きくなるにつれてメジャーは、様々な変遷を経てきています。
最初は「ウエスタンオープン」(1930~67年)のみだったメジャーに、「タイトルホルダーズ選手権」が加わったのが1937年。第2次世界大戦もあり、断続的に開催されたこの大会は、1972年に久しぶりにメジャーとして行われたのが最後になります。
女子ツアー黎明(れいめい)期を経て、「全米女子オープン」、「全米女子プロゴルフ選手権」がメジャーとしての地位を確立。1979年から2000年までは、カナダで開催された「ドゥ・モーリエ」がメジャーとして行われ、2001年からは「全英女子オープン(AIG女子オープン)」が、これに代わっています。
メジャーで何度も優勝争いをしながら勝てなかった岡本綾子選手は、メジャーとなる前にこの大会を制しています。昨年、古江彩佳選手が優勝した「アムンディ・エビアン選手権」がメジャーとなったのはもっとずっと後、2013年からです。こちらもメジャーとなる前に、宮里藍選手が優勝しています。
「シェブロン選手権」に話を戻しましょう。前身である「ダイナ・ショア」はこの間にカリフォルニア州の高級避寒地であるパームスプリングスエリアで歴史を重ねていました。ダイナ・ショアさんの人脈もあり、華やかな大会として、その地に根付いきました。
優勝者が、18番グリーンの横にあるポピーズ・ポンドと呼ばれる池に飛び込む光景を覚えている方もいるのではないでしょうか。メジャー1年目の1983年の優勝者であるエミー・オルコット(米)が88年に2勝目を挙げた時、歓喜のままにダイブしたのが始まりです。オルコットは91年に3勝目を挙げるほどこの大会を得意としていましたが、勝者のダイブが恒例のようになったのはもう少し後のことです。これに伴い、池も整備されました。
ホステスのダイナ・ショアさんは1994年2月に亡くなりましたが、その後も99年までは大会名にその名は残っていました。元気なころには表彰式で勝者をたたえ、没後も、18番グリーンの横には、手を挙げた姿の像が選手たちを見守っていました。
テキサスに舞台を移してからも、池へのダイブは選手たちのあこがれ。今年も「池がきれいかどうか」などというコメントが大会前に漏れてきています。“女子のマスターズ”という言い方が定着しているのはその名の通り、招待競技だったからです。
メジャーになる以前から、舞台はカリフォルニア州ランチョミラージュのミッションヒルズCC。その後、大会名を「ナビスコダイナショア」(1984~99年)、「ナビスコ選手権」(2000~01年)、「クラフト・ナビスコ選手権」(2002~14年)、「ANAインスピレーション」(2015~21年)と変わり、22年に「シェブロン選手権」となった最初の年も、ミッションヒルズで開催されています。
テキサスに舞台を移して3年目の今年、笑顔で池に飛び込むのは誰か…。13人の日本勢を含めた選手たちは、その栄光を目指してまもなくスタートします。
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