- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 宍戸18番での蝉川泰果から学ぶ攻略ルートの見つけ方 設計家は何故そこにクロスバンカーを配置した?
宍戸18番での蝉川泰果から学ぶ攻略ルートの見つけ方 設計家は何故そこにクロスバンカーを配置した?
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは国内男子ツアー「BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ」で優勝した蝉川泰果(せみかわ・たいが)選手です。
頭に入れておいてもらいたいのが設計家の意図
国内男子ゴルフのメジャー第2戦「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」を制した蝉川泰果選手が優勝インタビューで興味深いコメントを残していました。

「僕の中では右ラフよりも左バンカーの方が長く使えると思って左バンカーをOKと思ったショットでした。狙い通りにいきました」。これはプレーオフのティーショットをバンカーに入れた時の心境を振り返ったコメントです。
通算10アンダーで並んだ堀川未来夢選手とのプレーオフ。使用された18番は比較的ストレートなレイアウトのパー4で、ティショットのランディングエリアの左サイドには約35ヤードのバンカーが配置されています。
これだけ聞くと、「狙い所はフェアウェイ真ん中から右サイドだろう」と思いますが、グリーンまで100ヤードを切る地点の右サイドには、大きな木が2本そびえ立っています。つまり、ティーショットでフェアウェイをとらえてもピンポジションによっては木に遮られて狙いづらくなってしまうわけです。
実際、この時は右サイドにピンが切られており、ティーショットをフェアウェイ右サイドに置いた堀川選手のアングルからは右サイドの木が若干かかっている状況でした。フェアウェイから2打目を打った堀川選手のボールはピンの左に着弾し、グリーン奥のカラーで止まりました。
一方、左バンカーからの蝉川選手の2打目。ツマ先下がりの決してやさしくはないバンカーショットでしたが、ピン奥2メートルにつけるスーパーショットを披露しました。結果、バーディーパットを沈めた蝉川選手がプレーオフを制したのです。
攻略ルートを決める際、「フェアウェイは○、クロスバンカーは×」と考えるのが普通ですよね。その考えは間違いではありませんが、頭に入れておいてもらいたいのが設計家の意図です。
本来は難度を上げるためのバンカーだけれど…

設計者は何故あそこにクロスバンカーを配置したのだろう――。
そう考えると、新しいルートを発見できるかもしれません。バンカーには、「それ以上ボールが転がっていかないように」という救済の意味を持つものもありますが、「簡単にグリーンを狙わせない」という意味があるバンカーもあります。
難度を上げるためのバンカーは、裏を返せばバンカーがあるアングルからはグリーンが狙いやすいということです。フェアウェイよりもライが難しくなることは頭に入れておく必要はありますが、蝉川選手のように「バンカーに入れてもOK」と考えると、マネジメントの幅がグンと広がってきます。
ただ、どんなクロスバンカーでも入れていいわけではありません。「入れてもOK」なのは、アゴが低くて傾斜が少ないバンカーです。また、雨などで水分を含んで砂が締まっている時は、乾いた砂よりもナイスショットが出やすくなることも覚えておくといいでしょう。
クロスバンカーから打つ時は、クラブを少し短く持って、やや左足体重で構えることが大切です。スイング中は軸をキープするとクリーンにボールをとらえられます。顔の向きを変えずに振ると軸が傾きにくくなるので、ぜひ試してみてください。
蝉川泰果(せみかわ・たいが)
2001年生まれ、兵庫県出身。東北福祉大4年時の2022年にチャレンジツアーでアマ優勝。同年はレギュラーツアー「パナソニックオープン」、「日本オープン」でもアマ優勝を達成。その後プロ転向し、翌年の「関西オープン」でプロ初勝利。同年は最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」も制覇した。2025年は「BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ」で日本タイトル3冠を達成。24歳148日での3冠達成は、尾崎将司の27歳248日を塗り替えるツアー史上最年少記録。日本ツアー5勝。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
-
「上達志向ゴルファーに最適解!」 “飛んで止まる”テーラーメイドのNew「ツアーレスポンス ストライプ」登場<PR>
-
“自分で操りたい派”に刺さる? テーラーメイドの新「SYSTM2(システムツー)」パター登場! 世界的ヒット作「スパイダー」との違いは?<PR>
-
今後ゼクシオはどこへ向かうのか? 家田社長が語る「25年」の継承と「XXIO 14」の挑戦<PR>
-
これが最新電気自動車の現実だ! 往復600キロのゴルフ旅を日産 新型「リーフ」で行ってわかった“BEVの安心感と実用性”<PR>
-
中田翔 VS. 河本力 の飛距離対決! キャロウェイの新作「QUANTUM」ドライバーで驚きの300ヤード超え連発<PR>
ranking











