- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 夫が言われた「結婚してから奥さん調子悪い」説を払拭! 女子ゴルフ5年ぶりV・永峰咲希が明かした苦悩と歓喜
「資生堂・JAL レディス」最終日。最終日を首位タイから出た永峰咲希(ながみね・さき)が、2バーディー、ノーボギーの「70」で回り、通算9アンダーで並んだ木戸愛とのプレーオフを3ホール目で制して今季初優勝を遂げた。
「負けたと思う瞬間が何回もあった」
◆国内女子プロゴルフ
資生堂・JALレディスオープン 7月3~6日 戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県) 6766ヤード・パー72
「資生堂・JAL レディス」最終日。最終日を首位タイから出た永峰咲希が、2バーディー、ノーボギーの「70」で回り、通算9アンダーで並んだ木戸愛とのプレーオフを3ホール目で制して今季初優勝。2020年の「日本女子プロゴルフ選手権」以来、5年ぶりとなるツアー通算3勝目を飾った。

最終日18番ホールのグリーン上。永峰は3メートルほどのバーディーパットを残して9アンダーの単独首位。同組の木戸は1打差の8アンダー。木戸がバーディーパットを決めれば追いつかれるが、その距離12メートル。誰もが永峰の優勝を確信していた。
だが、木戸はそれを見事に沈めて追いつくと、地鳴りのような大歓声が18番グリーンを包んだ。
「途中から(木戸さんのパットが)きれいに転がっていたので、入りそうだなと見ていたんですが、入った瞬間のギャラリーの歓声が体の中に響いたんです。それまではもういっぱいっぱいだったのが、それでハッと目が覚めた。私も狙わなきゃって。人の歓声でこんなに人間の体ってモチベーションが上がるんだと驚きました」
途中で「『負けたかな』と思う瞬間が1日の中で何回もあった」と打ち明けた永峰。木戸の会心のパットが冷静さを取り戻すきっかけを与えてくれた。
18番で繰り返し行われたプレーオフでは双方1、2ホール目をパー。勝負がついたのはカップが切り直された3ホール目。永峰はピンまで155ヤードの2打目を8番アイアンでグリーンに乗せ、バーディーパットをきっちり寄せた。
木戸は3打目のアプローチが3メートルほどオーバーし、返しが入らずボギー。永峰が最後、短いパーパットを沈めて優勝を手にした。
「3年シード持っているから甘えが出る」
5年ぶりの復活優勝。それまでの5年間は多くの人に支えられた。22年にシードを落とした翌年には、メジャー制覇で付与される3年シードを行使。QT(予選会)を受ける考えはまったくなく、使うことに迷いはなかった。
まずは父の“喝”だ。「父に『そんなものを持っているから甘えが出て結果が出ないんだ』と言われたんです。自分が成長するための“保険”として使うなら、前向きな使い方だと思うと言われて確かにそうだなと。それで3年間で色んなことにチャレンジできましたから」
さらにツアープロコーチの目澤秀憲氏の指導にも助けられた。
「ドローは飛ぶけど曲がり始めてしまって。一人じゃどうしようもない時に目澤さんを紹介してもらったんです。ただ、最初はドローにこだわって、ドローしか飛ばないというイメージがありました。けれども去年からフェードでもしっかりと前に飛ばせる知識やデータをどんどんすり合わせてくれました」
安定したショットの技術が自信と結果につながった。
「お前と結婚してから奥さんの調子悪いじゃねえか」
さらには21年のオフに結婚した夫の田野聖和(たの・せいわ)さんと共に生活することで精神的な安らぎを得られるのも大きい。
「家ではまったくゴルフの話はしないです。主人もゴルフがすごく下手で、全然うまくならない(笑)。主人のゴルフの話を聞くくらいで、私のゴルフの話はしないんです。今まではホテル生活を転々としていたので、(結婚して)ゆっくりする場所はできたかなと思います」
試合が終わったあとの月曜日には料理もすると“意外な”一面も打ち明けたが、「基本的に結婚したからといえ何も変わらない」。
「でも主人の会社の方たちからは『お前と結婚してから奥さんの調子悪いじゃねえか』って言われてたみたいです(笑)。それを払拭してあげられたのはよかった」と笑った。
脂の乗った30歳は公私ともに順調。表彰式の最後には夫婦で優勝トロフィーを一緒に掲げて写真に納まっていた。
「主人は今朝も緊張して寝れなかったらしいです。私はすごくよく寝られたんですけれど(笑)」
「念願の写真が撮れてうれしいです」と敬語で照れくさそうに笑った夫の横で、永峰は静かにうなずいた。5年ぶりの頂点。そして目標は複数回優勝。3勝目の重みを噛みしめながら、彼女の視線はすでに次の優勝を見据えていた。
永峰 咲希(ながみね・さき)
1995年4月28日生まれ、宮崎県出身。2014年にプロテスト合格。18年の「フジサンケイレディスクラシック」でツアー初優勝を飾る。20年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」でメジャー初制覇を成し遂げた。25年「資生堂・JALレディスオープン」で5年ぶりに優勝。ツアー通算3勝。ニトリ所属。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking











