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- 優勝請負人は報酬ゼロ! 櫻井心那を支えた“キャディー吉田弓美子”の存在感
報酬ゼロでも櫻井心那のキャディを務め、2年ぶりの優勝を陰で支えた吉田弓美子。ベテランの経験と信頼が後輩の背中を押し、勝利を引き寄せた。
「本音はね、4ケタ欲しいっす」
◆国内女子プロゴルフ
CAT Ladies 8月22〜24日 大箱根カントリークラブ(神奈川県) 6652ヤード・パー72
ツアー通算7勝の実績を持つ38歳の吉田弓美子。2013年には3勝を挙げ、賞金ランキング5位にまで上り詰めたベテラン選手でもある。そんな吉田が先週の「CAT Ladies」で、2年ぶりに優勝を飾った櫻井心那のキャディーを務めた。

吉田は現在も現役を続けており、主戦場は下部のステップ・アップ・ツアー。自身もツアーで戦いながら、後輩のバッグを担いだ。
21歳の櫻井との年齢差は17歳。吉田にとってはかわいい後輩であり、櫻井にとっては頼れる大先輩だ。2人はステップ・アップ・ツアーで一緒に回る機会があり、親交を深めてきた。
控えめなタイプの櫻井だが、気さくで場を和ませる会話上手な吉田とはすぐに打ち解けた。オフには一緒にディズニーランドへ出かけるほどで、「ゴルフもめっちゃうまい」と櫻井は尊敬のまなざしを向ける。
今回のキャディーも、櫻井が冗談交じりに話していたところ、吉田が二つ返事で快諾し実現。本来キャディーには報酬や優勝ボーナス(相場は優勝賞金の10%。今回は144万円)が支払われるが、「今回は0円。いらないって言いました」と吉田は笑った。
「本音は?」と聞かれると、「本音はね、4ケタ欲しいっすね。いいなーと思って(笑)」と冗談を返し、場を和ませた。
そんな和やかなやり取りの裏で、今回の櫻井の優勝の陰には「吉田の存在」が大きかったと感じさせるものがあった。
「キャディーとしてプロのゴルフを見てみたかった」
櫻井は優勝会見でこう強調した。
「本当に弓美子さんが背中を押してくれた。それがないと優勝の壁とか、自分が見えないものを乗り越えられなかった」
吉田も優勝争いの中で、櫻井にこうアドバイスを送っていた。
「こういう経験はあとさきも必ず起こることだから、乗り越えていかないといけない」
最終18番に入った段階で、6人が首位に並ぶ大混戦。櫻井が最後にバンカーショットを50センチに寄せ、バーディーで勝ち切ったのは強い気持ちの表れだった。
ツアー優勝経験のある吉田が、“優勝キャディー”として歓声を浴びたのは今回が初めて。過去にはささきしょうこ、川満陽香理、藤田さいきのキャディーを務めたこともあったが、優勝に立ち会えたのは初となった。
「選手目線じゃなくて、キャディーになってプロゴルファーのゴルフを見るのは、一度経験してみたいと思っていました。機会をくれた選手のみなさんには感謝しています」
来年のディフェンディングで櫻井は再び吉田にキャディーをお願いしたい意向を示したが、吉田は「絶対に来ないです(笑)。もうあとは乗り越えてください。元々上手なので、私から言うことは何もないんです」と笑わせた。
「若い選手の活躍を見るのは楽しい」
とはいえ、吉田自身もレギュラーツアーで活躍してきた選手だ。「またいつかここで勝ちたい」と思っているに違いない。自分の練習時間を割いてまで、若手の成長を支えるプロゴルファーがどれほどいるだろうか。
「(櫻井を)同じプロゴルファーとして尊敬しています。彼女は目指すべき場所が決まっていると思うので、若い選手の活躍を見るのはすごく楽しいし、どんどん活躍してほしい。私くらい年齢が離れている人に物怖じせず話してくれるのは中々少ないので、そういう意味でもすごく可愛い存在です。私はボチボチがんばります」と笑う。
支える喜びを知った人には、きっとまた良い風が吹く。吉田にも、そんな日が訪れるはずだ。
吉田 弓美子(よしだ・ゆみこ)
1987年4月28日生まれ、神奈川県出身。10歳からゴルフを始め、2009年にプロ入り。12年の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でツアー初優勝。翌年は年間3勝を挙げ、賞金ランキング5位に。ツアー通算7勝。
櫻井 心那(さくらい・ここな)
2004年2月13日生まれ、長崎県出身。21年11月のプロテストに合格。JLPGA94期生。22年はステップ・アップ・ツアーを主戦場とし、下部ツアー年間最多記録となる5勝を挙げた。23年は「資生堂レディス」でJLPGAツアー初優勝を飾ると、10代で通算4勝を挙げる史上3人目の快挙を達成した。25年「CAT Ladies」で2年ぶり5勝目を飾った。
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