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神谷そらがキャリア初の“ガッツポーズ締め”で賞金1億円突破! 「年間1億円超えはトッププロの証」【国内女子ゴルフ】
「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」最終日。この日、スコアを3つ伸ばした神谷そらが首位を守って優勝。今季2勝目として獲得賞金も1億円を突破した。
「物欲はないけれど」
◆国内女子プロゴルフ 第26戦
住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 9月19~21日 新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県) 6600ヤード・パー72
最終18番、勝負のパーパットを沈めると神谷そらは両手を天に突き上げた。「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」を通算13アンダーで制し、今季2勝目でツアー通算4勝目。歓喜のガッツポーズとともに、年間1億円・生涯獲得賞金は2億円を超えた。

一つの優勝で大きな節目を同時に越えた。会見で獲得賞金が大台に乗った事実を知らされると「やったぁ!」と声を弾ませ、思わずバンザイ。2003年度生まれの“ダイヤモンド世代”からは竹田麗央、櫻井心那に続いて3人目となる大台突破となった。
「物欲はないのですが、今季中に生涯2億円を超えたいと思っていました。協会のサイトに“今週達成されるかもしれない記録”が出ていて、実は確認もしていました。常に上位にいる方々は年間1億円を超えている。トッププロの証として、自分もそこに到達したかったです」
目標としていた“2つの壁”を、自らの力で打ち破った。
飛距離と平均パット1位
勝利を引き寄せたのは終盤の集中力だ。11番で4メートルを沈めると、13番は172ヤードのセカンドを1メートルにピタリ。15番パー5では2オンに近いショットでバーディーを奪い、最後は18番で勝負を決めた。首位タイから出て前半は3バーディー3ボギーで波に乗れず3位に後退したが、終盤の3バーディーで逆転に成功した。
飛距離とショートゲームのバランスも際立つ。1番では280ヤード超のドライバーショットから、残り94ヤードを48度のウェッジでピンそば1メートルにつけてバーディーを奪取。今季のドライビングディスタンス1位(261.97ヤード)、パーオン時の平均パット数1位(1.7487)という数字を象徴するプレーだった。
この大会には過去2年、悔しい思い出がある。ルーキーイヤーの2023年は熱中症で欠場、昨年はヒジ痛で途中棄権。「フェアウェイが狭く、刻まなければならないホールも多くて苦手でした」という舞台で、3年目にしてついにゴールテープを切った。
キャリア初のガッツポーズ
優勝争いの興奮を締めくくったのは、本人にとっても特別なシーンだった。これまで感情をあまり表に出さず、5月の「Sky RKBレディス」での初優勝も、劇的な“サヨナライーグル”に驚いた笑顔を見せる程度だった。だが、今回は違った。カップインの瞬間、両手を天に突き上げた。
「Skyのときは集中しすぎて忘れてしまった。知り合いから“次は見たい”ともいわれていたので」とキャリア初のガッツポーズで、全身の喜びを表した。
2年ぶりとなるシーズン複数回優勝は完全復活を示すには十分。渡邉彩香などを指導する坂詰和久コーチの下で「調整の1年」と考えていた今季、すでに結果を重ねている。
「もう暑くもないですし、休まず頑張ります」
実りの秋を前に、さらに大きな舞台でどんな姿を見せてくれるのか、期待は高まる。
神谷そら(かみや・そら)
2003年生まれ、岐阜県出身。2022年のプロテストにトップ合格。2023年「フジサンケイレディスクラシック」で初勝利を飾り、同年の「日本女子プロゴルフ選手権」で国内メジャー初制覇。2025年は「Sky RKBレディス」「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」優勝、生涯獲得賞金を2億円の大台に乗せた。
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