- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 飛距離はマキロイ以上!? PGAの新星が驚愕の“411ヤード”ドライブ! 静かに振っているのにどうしてそんなに飛ぶの?
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回はPGAツアー「ユタバンク選手権」を制したマイケル・ブレナン選手のティーショットに注目しました。
PGAツアー出場3試合目で勝利を挙げる快挙
PGAツアー「ユタバンク選手権」で初勝利を挙げたマイケル・ブレナン選手が、最終日に放った驚愕のティーショットが、PGAツアーの公式Xで公開されています。
大会が開催されたブラックデザート・リゾート(ユタ州)の12番ホールは、435ヤードのパー4。ティーイングエリアから約300ヤード先の左サイドにバンカーが設置されており、フェアウェイ幅が狭くなっているレイアウトです。
このバンカーを避けるために多くの選手はレイアップしていたのですが、ブレナン選手はドライバーでティーショット。着弾したボールは勢いよく転がって、前の組がプレーしているグリーンの横で止まりました。

トータル飛距離はなんと411ヤード。多少の打ち下ろしホールだったとはいえ、これだけ飛ばす選手はPGAツアーでも多くはありません。
ブレナン選手は今季、PGAツアーの3部にあたる「PGAツアー・アメリカズ」を主戦場に活躍。同ツアーで3勝を挙げる活躍を見せ、今大会には推薦で出場していました。そして、PGAツアー出場3試合目で初勝利を挙げたのです。
PGAツアーの飛ばし屋といえば、真っ先に思い浮かぶのはローリー・マキロイ選手ではないでしょうか。今季のドライビングディスタンスは323ヤードで2位(1位はアルドリッチ・ポットギーター選手・325ヤード)ですが、ブレナン選手の飛距離は同等かそれ以上かもしれません。
“飛ばし”の秘訣は下半身の動き
ところでブレナン選手のスイングを見ると、マキロイ選手と大きな違いがあります。マキロイ選手のスイングには躍動感があり、「いかにも飛ばしそう」というイメージがありますが、ブレナン選手は静かに軽く振っているように見えるのです。
スイングが速く見えないのは、下半身の出力の仕方に理由があるからでしょう。マキロイ選手が地面をグッと押して足を動かしているのに対し、ブレナン選手は股関節を切り上げて下半身を使っています。足を動かす雰囲気があまりないため、静かに振っているように見えるわけです。
ブレナン選手の方法で出力を上げるコツは、パンツのポケットを引っ張られるイメージで股関節を切り上げること。バックスイングでは右ポケットを引っ張られる感覚で、右股関節を切り上げます。すると連動して左肩が下がって肩がタテ回転し、理想的なスイングができるのです。
“マキロイ式”も“ブレナン式”も、共通するのは腕と体を一体化させてスピーディーにバックスイングして反動を使うこと。飛ばしを求める人は、彼らの下半身の使い方を参考にしてみてください。
マイケル・ブレナン
2002年生まれ、米・バーシニア州出身。24年にプロ転向。25年シーズンはPGAツアーの3部に相当する「PGAツアー・アメリカズ」で活躍。PGAツアーは3戦目の出場となった「ユタバンク選手権」で通算22アンダーをマークし、同ツアー初勝利を飾った。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking








