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- テンポがいいだけじゃない! 打球が曲がらない山下美夢有の特徴的な“ヨコ回転スイング”がすごい理由
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は米女子ツアーを主戦場とする山下美夢有(やました・みゆう)選手のスイングに注目しました。
安定感抜群な山下美夢有の特徴はフラットなスイングプレーン
今シーズンの米女子ツアーで新人賞の獲得が濃厚なのが山下美夢有選手です。
国内ツアーで2022年と23年に2季連続で年間女王に輝いた山下選手は、今シーズンから米女子ツアーを主戦場に。8月の「AIG女子オープン(全英女子)」で同ツアー初勝利を挙げ、日本勢で史上6人目の女子メジャー覇者となりました。
11月には「メイバンク選手権」でプレーオフの末に2勝目を達成。この2勝以外にもトップ10フィニッシュが10回以上あり、シーズンを通して安定した成績を残しています。
また、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)争いでも現在2位につけており、1987年の岡本綾子さん以来となる日本勢2人目の快挙を手にする可能性もあります。

スイングの特徴はテンポが良く、フラットなスイングプレーンということ。バックスイングでは腰をヨコ方向に回し、ダウンスイングでもタテ方向より、ヨコ方向の力を原動力にしてスイングしています。
山下選手のようにヨコ方向の回転を使う振り方は、反力を使ってタテ方向の力を使うスイングに比べて、体が硬い人やシニアゴルファーが参考にしやすいスイングといえます。
ヨコ回転のスイングをする際は、フラットに振り過ぎないことが重要。ヨコ振りになりすぎると、バックスイングでインサイドにクラブを引いてしまったり、ダウンスイングで振り遅れてしまう危険性があるからです。
“ティーアップドリル”でフェース面をコントロールしながらヨコ振りを磨く
安定感のあるヨコ振りをするポイントは、右サイドを潰さないこと。右ワキ腹を縮めずにバックスイングすることで、クラブがインに入り過ぎなくなります。
同様に、ダウンスイングでも右ワキ腹を縮めないことが大切です。これにプラスして、切り返し以降は右肩を下に落とすのではなく、前に出していくことを意識しましょう。振り遅れず、フラットに振りやすくなります。
ヨコ回転のスイングで重要なのは、回転スピードです。山下選手のようにテンポ良くスイングすることで、飛距離と方向性を同時に上げることができます。
回転スピードを上げるコツは、切り返しで左サイドから動かすこと。左足の踏み込みを使って切り返し、ダウンスイング以降は右ヒザを左足に寄せていくとスムーズに体を回っていきます。
ヨコ回転スイングをマスターするのにオススメしたいのは“ティーアップドリル”。ティーアップしたボールをアイアンで打ってみてください。その際、ティーを打たずにボールだけをクリーンにヒットすることがポイントです。フラットなスイングプレーンでボールを真っすぐ飛ばすには、フェース面をしっかり管理しなければいけません。
このドリルを行うことで、フェース面をコントロールしながらヨコ振りする感覚を身に付けることができます。ぜひ一度チャレンジしてみてください。
山下 美夢有(やました・みゆう)
2001年生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格。21年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初勝利。22年シーズンは5勝を挙げ、史上最年少21歳103日での年間女王を達成。続く23年も公式戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む5勝を挙げ、2季連続年間女王の偉業を成し遂げた。25年からは米ツアーを主戦場とし、同年の「AIG女子オープン(全英女子)」で同ツアー初優勝をメジャーで飾る。11月の「メイバンク選手権」ではプレーオフの末に2勝目を手にした。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。デビッド・レッドベターら世界中のコーチの教えを直接学んだゴルフスイングコンサルタント。現在は主にPGAツアーの解説者なども務め、ゴルフ最前線の情報収集を行っている。
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