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- PGAの“新星レフティー”が描く大胆なループ軌道 スライサーが参考にしたいそのスイングのメカニズムとは?
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回はデービッド・フォード選手のスイングに注目しました。
「PGAツアー・ユニバーシティ」でトップを獲得したデービッド・フォード
アメリカのゴルフ界には、大学生を対象とする「PGAツアー・ユニバーシティ」というポイント制度があります。
トップを獲得すると、同シーズンと翌シーズンのPGAツアーのメンバーカードを取得することができ、この制度で今季途中から同ツアーに参戦しているのが、レフティーの23歳、デービッド・フォード選手です。
10月「ユタバンク選手権」で3位に入ったフォード選手の武器はティーショット。出場試合数が少ないためランキングには反映されていませんが、パー4とパー5のティーショットがどれだけ貢献しているかを示す「ストローク・ゲインド・オフ・ザ・ティー」では、3位(0.729)という安定感です。

彼のスイングを見ると、長いクラブの扱いがうまい理由が分かります。
バックスイングはアウトサイドに立てて上げていくのが特徴的。それに対し、切り返し以降はクラブを寝かせてフラットに下ろしていきます。
つまり、ループさせているわけです。切り返しでループさせること自体は多くの選手にも見られますが、フォード選手ほど大胆にするプレーヤーは少数派。一般ゴルファーの方がループスイングをイメージしやすいのではないでしょうか。
大きなメリットは、インサイドからクラブを下ろせることです。アウトサイド・イン軌道のいわゆる“逆ループ”でスライスしている人は、彼の動きをマネしてみるといいでしょう。
スイング時のクラブ位置や体の動きを必ずチェック
一つ目のポイントはバックスイング。アウトサイドにクラブを立てて、テークバックする点に注目してください。
ただし、始動からアウトにクラブを動かすのはNG。手元とクラブヘッドを真っすぐ後方に引いた後にアウトサイドへクラブを上げていくと、腕と体が一体化した状態でバックスイングしやすくなります。
クラブが立っているかどうかは、(右打ちの場合)左腕が地面と垂直になったタイミングでチェックしましょう。この位置でグリップを緩め、ストンとクラブが落ちてくればOKです。
アウトサイドにクラブを上げたら、手先でクラブを寝かせるのではなく、下半身で切り返し、自然にクラブが寝てくる動きが理想的なループ。左足で踏み込んだ後に地面を蹴って下半身を回転させていくと、クラブが寝てくるはずです。
そして、ダウンスイングで左腕が地面と平行になったタイミングで、ポジションをチェック。クラブの重さを感じるくらいシャフトがヨコに倒れていれば、ループできていることになります。
ループスイングを覚えるには、いきなりボールを打つのではなくバックスイング、切り返し、ダウンスイングの各ポジションでクラブの位置や傾き、体の動きを確認することが大切です。
カットスライスで悩む人はループをマスターすれば、飛距離も方向性も大幅にアップするはず。長いクラブの苦手意識がなくなるでしょう。
デービッド・フォード
2002年生まれ、米・ジョージア州出身。学生のトップタイトル「ジャック・ニクラス・アワード」や「ハスキンズ・アワード」を受賞したノースカロライナ大学出身のレフティー。大学生対象のポイント制度「PGAツアー・ユニバーシティ」でトップを獲得し、26年シーズンまでのPGAツアーメンバーカードを取得。25年にプロ転向し、10月の「ユタバンク選手権」で3位タイに入る活躍を見せた。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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