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- パッティングは右手1本!? 悲願のPGAツアー初勝利を飾った33歳・苦労人の“片手打ち”映像が全米で話題に
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回はPGAツアー「バターフィールド・バミューダ選手権」で初優勝を飾ったアダム・シェンク選手のパッティングに注目しました。
普通に両手で打っていたり、パターのシャフト部分を握ってストロークする場面も
PGAツアー「バターフィールド・バミューダ選手権」が、バミューダ諸島のポートロイヤルGCで開催されました。
日本勢では金谷拓実選手が健闘。同ツアーでは自身初の最終日最終組でプレーし、通算10アンダーの3位タイで終えました。
惜しくもツアー初勝利とはなりませんでしたが、自己最高位のフィニッシュによって年間ポイントランキングは99位に浮上。来季シード権が得られる100位圏内に入った状態で、最終戦の「ザ・RSMクラシック」を迎えます。
優勝したのは金谷選手と同じ組でプレーしたアダム・シェンク選手でした。
注目を集めたのは彼のパッティング。3日目の後半に順位を上げて中継映像に映ると、なんと“右手1本”でパッティングをしていたのです。これには現地の実況も非常に驚いていました。

片手打ちが彼のスタイルかと思いきや、次に映像が流れた場面では普通に両手で打っていたり、パターのシャフト部分を握ってストロークしていたりと、打ち方が確立していない様子でした。
「この調子でプレーしていたらいつかスコアを落とすだろう」と思って見ていましたが、崩れることなく、そのまま初勝利を飾ったのですからさらにビックリ。試合中にいろいろなスタイルを試しているのは「イップスだから?」と思いましたが、本人いわくイップスではないそうです。
彼が見せたさまざまなパッティングスタイルの中で、一番興味をそそられたのは右手1本での片手打ち。「左手があるとフォローで引っ掛かりを感じる。右手だけで打つとヘッドをリリースするフィーリングが出せる」とその理由を、プレー後のインタビューで語っていました。
「片手打ち」はリリースの感覚を養うのに適した練習
皆さんにラウンド中に片手打ちをすることはオススメしませんが、練習では取り入れてみてもいいかもしれません。注目したいのは「ヘッドをリリースするフィーリング」です。
手首をガチガチに固定してストロークするとフィーリングが出ず、距離感も方向性も乱れやすくなります。かといって、手首を緩めすぎるとヘッドの動きをコントロールできなくなるのでこれもNG。ストローク中はヘッドの重さで少しだけ手首がリリースされる感覚が持てると、ストロークの精度が上がってきます。
リリースの感覚を養うのに適した「片手打ち」ですが、手先でパッティングをする人がこの練習をするのは危険。悪癖が助長されてしまう恐れがあります。
あくまでも主体は胸や胸郭。体と同調して腕が動くストロークの中で、自然に手首やヘッドをリリースしていくことが大切です。
手打ちを直したい人には右手ではなく、左手1本の練習が効果的。特に右利きの人は、器用に扱える右手を使ってパッティングをしがちです。左腕だけで打つ練習をすることで、体主体でヘッドを動かす感覚がつかめてくるでしょう。ぜひ練習で試してみてください。
アダム・シェンク
1992年生まれ、米・インディアナ州出身。2015年にプロ転向。21年の「シュライナーズチルドレンズオープン」は単独首位で最終日をスタートするも、最終日に逆転され3位タイ。23年「バルスパー選手権」では最終日を単独首位でスタートも逆転され2位、「チャールズ・シュワブチャレンジ」ではプレーオフの末に敗れ初勝利を逃した。25年シーズンはトップ10入りが2回、予選落ちが15回と苦しんでいたが、11月の「バターフィールド・バミューダ選手権」で悲願の初勝利を飾った。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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