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10年前は50位以内ゼロ… それが今や7人が30位以内という躍進! 女子ゴルフ世界ランキングにおける日本勢復活の全軌跡

2026.01.06 宮井善一
世界ランキング 古江彩佳 山下美夢有 岩井千怜 岩井明愛 畑岡奈紗 竹田麗央 米国女子ツアー 西郷真央

年末の世界ランキングでは上位30人中7人を占め、日本勢が国別最多のとなった。そこで、世界ランキングから日本選手の活躍を振り返った。

2010年に宮里藍が日本選手として初の1位

 昨年は米女子ツアーで日本勢が大活躍した。年末の世界ランキングでは上位30人中、日本勢が国別最多の7人を占めている。まさに隆盛の時代を迎えているといっていい。だが、ほんの10年前は30位どころか50位以内にすら日本人選手が誰もいない状態だった。

 2025年最終の世界ランキングで30位に入っている日本人選手は山下美夢有(4位)、西郷真央(9位)、竹田麗央(14位)、畑岡奈紗(18位)、岩井明愛(23位)、古江彩佳(29位)、岩井千怜(30位)と7人もいる。

 ほかの国はどうか。韓国は6人、米国は4人、オーストラリアが3人、タイ、スウェーデン、英国が2人、ニュージーランド、中国、フランス、カナダが1人ずつという内訳である。つまり、30位以内では日本勢が最も多いわけだ。

 女子の世界ランキングがスタートしたのは2006年2月のことだった。当初は国内ツアーのポイントが高く設定されていたこともあって多くの日本人選手が上位に入っていた。同年中には現在と同じ7人の選手が30位以内にいた週もあったほどだ(国別最多は米国と韓国)。

2024年に世界ランキングを207ランクアップさせた馬場咲希 写真:大澤進二
2024年に世界ランキングを207ランクアップさせた馬場咲希 写真:大澤進二

 2010~12年にも30位以内に日本勢が7人入っていた時期があった(国別最多は韓国)。当時は宮里藍らが米女子ツアーでプレーしており、2010年には宮里が日本人選手初の世界ランキング1位に立っている。

 だが、宮里の成績が下降するのと歩調を合わせるように日本勢全体の世界ランキングが下がっていく。2014年4月には30位以内に誰もいなくなり、2015年には50位以内から日本勢が姿を消したこともあった。当時は国内ツアーでも韓国を中心にした海外勢が賞金ランキング上位を独占しているような状況だった。

50位以内の選手数では米国・韓国がリード

 そんなどん底の時代から10年で見事なまでのV字回復を果たしたのである。その過程を少し振り返ってみよう。

 現在、米女子ツアーでプレーする日本勢の最古参である畑岡が初優勝を飾った2018年の最終ランキングで30位以内にいた日本勢は畑岡(7位)と鈴木愛(29位)の2人。畑岡は2013年の宮里藍以来5年ぶりにトップ10に入った日本人選手となった。鈴木は国内ツアーで奮闘して順位を上げていた。

 渋野日向子が「全英女子オープン」で衝撃的なメジャー制覇を成し遂げた2019年の最終ランキングでは30位以内が畑岡(6位)、渋野(11位)、鈴木(15位)と3人に増えた。

 笹生優花が「全米女子オープン」で最初の優勝を飾った2021年の年末は畑岡(6位)、笹生(8位)、古江(14位)、稲見萌寧(16位)と4人になった。厳密にいえば笹生はこの年までフィリピンで登録していたが、ここでは日本勢としてカウントさせてもらう。

 笹生と古江がメジャーを制した2024年末は古江(8位)、山下(13位)、笹生(16位)、竹田(17位)、岩井明愛(30位)の5人。この時の国別最多は米国の7人、2位が韓国の6人で日本は3番手だった。

 そして昨年末、7人にまで勢力を伸ばした日本がついに30位以内の国別最多になったのである。

 ただ、50位以内にまで枠を広げると、異なる勢力分布となる。日本は30位以内の7人に勝みなみ(37位)、佐久間朱莉(40位)を加えた9人なのに対して韓国は13人、米国は10人と日本を上回るのだ。日本人選手は個々の質は高いが、量という面ではまだ米国や韓国には少し及ばないといえる。

 次に、昨年1年間で最もランキングを上げた日本人選手は誰かを調べてみた。米女子ツアーメンバーとしてプレーした13人の中では2024年末の366位から159位へと207ランクアップを果たした馬場咲希が1位だ。馬場に次ぐのが勝で105位から37位へ68ランクアップした。

 もっとも、ランクアップは下位にいた選手のほうが大きな数字を出しやすいという事実はある。山下はあれだけすごい成績を残しながら、ランクアップという意味では13位から4位だから9ランクアップにすぎない。上位の選手ほど順位を上げるのは大変なのだ。

 ちなみに、国内の年間女王に輝いた佐久間は95位から1年間で55ランク上げている。

 始まった2026年、日本勢はさらに世界ランキングを上げてくれるのではないだろうか。その中で注目したいのは原英莉花だ。昨年、米下部のエプソンツアーで戦った原はツアーの年間ランキング5位と奮闘しながら世界ランキングは106位から188位へと大きく下がった。やはりポイントの少ない下部ツアーで世界ランキングを上げるのは至難の業なのだ。トップのツアーに昇格した今年はどこまで盛り返せるか。ジャンプアップを期待したい。

【動画】「次はこういきます!」 熱心に指導する岩井千怜と笑いをこらえきれない小祝さくら これが実際の投稿です
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