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驚異の4年で27億円超え! 世界1位ティティクルは“絶対女王”ソレンスタムを超えられるか

2026.01.20 宮井善一
米国女子ツアー

2025年のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーで世界ランキング1位のジーノ・ティティクル(タイ)は今年、とんでもない大記録を打ち立てる可能性があるという。

25年だけで750万ドル以上の賞金を獲得

 開幕が近づいてきた米女子ツアーでさらなる活躍が期待される日本勢の大きな壁になりそうなのが昨年のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーで世界ランキング1位のジーノ・ティティクル(タイ)だ。そのティティクルは今年、とんでもない大記録を打ち立てる可能性がある。

 ティティクルは米女子ツアーに参戦した2022年から高いパフォーマンスを見せ続けている。1年目の2022年は2勝を挙げてルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。同年秋には2週だけだが世界ランキング1位に立っている。

 2023年は未勝利ながら平均ストローク1位でベアトロフィーに輝く。2024年は2勝で賞金ランキング1位。そして2025年は自己最多の3勝をマークして初のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得。8月には100週以上世界ランキング1位を守っていたネリー・コルダ(米国)を抜いてトップに立ち、以降は後続との差をグングン広げている。

 これだけでも世界ナンバーワンプレーヤーにふさわしい見事な実績なのだが、注目点はほかにもある。特筆すべきはその獲得賞金額だ。

ジーノ・ティティクル 写真:Getty Images
ジーノ・ティティクル 写真:Getty Images

 1年目は219万3642ドル、2年目が153万8119ドルと、ここまでは常識的な額だった。それが3年目の2024年は優勝賞金が破格の400万ドルに大増額(前年は200万ドル)された最終戦の「CMEグループツアーチャンピオンシップ」を制してツアー記録を17年ぶりに塗り替える605万9309ドルを稼ぎ出したのである。

 2025年にはその記録をさらに更新する。またもや最終戦を制して優勝賞金400万ドルを加え、年間獲得賞金は757万8330ドルに達したのだ。賞金ランキング2位のミンジ・リー(オーストラリア)は391万0471ドル。ダブルスコアに近い圧倒的な差をつけた。

 現時点の生涯獲得賞金は1736万9400ドル。日本円にすると約27億4436万円(1ドル158円で計算)にものぼる。これだけの賞金をたった4年で手にしているのだ。

 この額は米女子ツアー生涯獲得賞金ランキングで7位にあたる。1位は1990年代から2000年代にかけて通算72勝を挙げ、賞金女王に8回輝いているアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)で2258万3693ドルだ。

信じがたいスピードで賞金を稼ぐティティクル

 賞金額が増えて来た近年、2001年から頂点に君臨しているソレンスタムの牙城に迫る選手が増えてきている。最も近いのが2位につけているリディア・コ(ニュージーランド)で、126万6925ドル差にまで迫っている。コの実力なら昨年中に抜いてもおかしくなかったのだが、足踏みしてしまった。

 現役選手でコに続くのはミンジ・リーで差は392万7133ドル。リーは年間300万ドル超えを2回記録した実績があり、今年中に追いつくチャンスはある。

 そしてティティクルだ。ソレンスタムとの差はまだ520万ドル以上あるが、今の勢いならばコとリーを差し置いて先にソレンスタム超えを果たす可能性すら感じさせてくれる。

 その前に、ひとつの節目として2000万ドルの大台到達が待っている。あと263万0600ドルだから、早ければシーズン半ばに到達するだろう。

 ソレンスタムがツアー史上初めて2000万ドルに達したのは2006年、ツアー13年目のことだった。コの2000万ドル超えは2024年でツアー11年目である。2000万ドルプレーヤーはほかにカリー・ウェブ(オーストラリア)とクリスティ・カー(米国)がいるが、2人とも20年以上の歳月を費やしている。

 歴史に残る名選手たちがこれだけ長い時間をかけて到達した領域にティティクルはわずか5年目で足を踏み入れようとしているのだ。賞金額が飛躍的に伸びているとはいえ、信じがたいスピードである。

 ティティクルの強みは弱点が非常に少ないことだと思う。飛距離が出てパーオン率が高く、パットもうまい。昨年マークした1.70という平均パット(パーオンホールのもの)はツアー新記録だった。

 前女王のコルダは、ショットは抜群にうまいがショートゲームにやや難があり、バーディーも多いがボギーも多いタイプ。対してティティクルはショートゲームのデータも上位で、バーディーが多く、ボギーが少ない。その結果、平均ストローク3年連続1位(2024年はラウンド数不足でベアトロフィー対象外)に輝くほど、総合力が高いのである。

 唯一の弱点といえるのが、優勝が4年間で7回とプレー内容に比べればやや少ないこと。しかもメジャーは未勝利だ。昨年の「アムンディ・エビアン選手権」ではメジャー初勝利を目前にしながらグレース・キム(オーストラリア)に奇跡的なショットを連発されて敗れるなど、あまり運がない印象がある。

 これを逆に考えれば運が向けば年間メジャー2、3勝するくらいの力はあるということ。そうなれば、あっという間に生涯獲得賞金1位に躍り出るだろう。

【動画】ティティクルや竹田麗央の正確なアイアンは必見! パーオン率上位選手のスーパーショット動画集
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