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- 女王・佐久間朱莉の練習にヒントあり 肩のタテ回転を生む“ゆりかごドリル”で精度向上&飛距離アップ
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、国内女子ツアーのシーズン開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を制した佐久間朱莉(さくま・しゅり)選手の“練習法”に注目しました。
腕と体を一体化させるスイングが身につく
国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を制した昨季の年間女王・佐久間朱莉選手の練習風景が、同ツアーの公式SNSにアップされています。
目を引いたのが動画冒頭の“シャドースイング”。アイアンを横にして、手の平を上に向けて両手でクラブの真ん中を握り、体を左右に揺らしています。サッカーのゴールパフォーマンスに「ゆりかごダンス」というものがありますが、そのポーズのように両手で赤ちゃんを抱えてゆらゆら揺するようなドリルでした。

この動きには2つの効果があります。1つは、動画内でも解説されているように体幹を効果的に使えること。つまり、腕と体を一体化させるスイングを身に付けることができます。
注目してもらいたいのは、手元と胸の関係性です。佐久間選手は両腕を軽く伸ばした状態で構えた後、腕の三角形を維持したまま上体を回しています。手の平を上に向けてクラブを持つことで両ワキがしっかりと締まり、腕と胸を一体化しやすくなるわけです。
腕と体をシンクロさせるには、胸郭を回転させるのもポイント。おなか周りを固定して胸郭を動かすと、腹筋と背筋の力が抜けずに胸が回るようになります。
胸郭を動かすイメージが湧かない人は、肋骨を意識してみてください。バックスイングでは肋骨の右側を後ろ、ダウンスイング以降は肋骨の左側を後ろに引くイメージを持つとスムーズに行えるはずです。
肩のタテ回転を意識することで飛距離アップも狙える
「ゆりかごドリル」のもう1つの効果は、肩のタテ回転を意識できること。肩をタテに動かすと、インパクトゾーンが長くなって当たりが分厚くなる効果があります。
佐久間選手のドリルで肩をタテに回すと、バックスイングとフォローでシャフトが真っすぐ立つことになります。体を回した時にクラブの両端が内側に入ってくるのは、肩を横方向に回しているから。飛球線のライン上でシャフトを動かすと、タテ方向に肩を回しやすくなります。
肩のタテ回転は、下半身と連動させると飛距離がアップするのも大きなメリットです。動画内の佐久間選手は、どちらかというと上半身を意識してスイングをつくっているように見えます。彼女がゆったりとクラブを上げるのも、上半身主体でスイングしているからでしょう。
昨季のドライビングディスタンスで10位に入る飛距離の持ち主ですが、下半身を積極的に使えば飛距離がさらに10~15ヤードは伸びるのではないでしょうか。
「ゆりかごドリル」を取り入れるなら、クラブを複数本持つなど、重さをプラスするとさらに効果的。腕を使う意識がどんどんなくなっていくはずです。手打ちスイングを直したい人、アイアンショットの精度を上げたい人はぜひ試してみてください。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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