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- なぜ韓国で予選なし? 17歳オ・スミンが“日本経由”で全米女子OP切符をつかんだ理由
17歳の韓国アマ、オ・スミンが全米女子OPの日本予選を突破。背景には韓国で予選会が開催されない現状があった。KLPGAの環境変化や挑戦意識の低下も指摘される中、異例のルートでつかんだ切符の意味を探る。
270ヤード超の衝撃…穴井詩を凌ぐ「怪物アマ」の素顔
4月20日、千葉県の房総カントリークラブで行われた「全米女子オープン日本地区最終予選会」。36ホールに及ぶ過酷な一日の末、4人の出場権獲得者の中に、目を引く韓国のアマチュアの名があった。韓国代表(ナショナルチーム)として活動する17歳、オ・スミン(世界アマチュア女子ランキング8位)だ。
彼女はなぜ、自国ではなく日本から海外メジャーへの扉を叩いたのか。そこには、現在の韓国女子ゴルフ界が抱える「予選会事情」が絡んでいる。

日本のゴルフファンの中にも、オ・スミンの名を知る人はいるだろう。昨年の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」に出場した際、そのドライバーの飛距離は衝撃的だった。
173センチのスリムな体躯から繰り出されるショットは、並み居るプロを圧倒。4日間の平均飛距離は272.75ヤードを記録し、ツアー屈指の飛ばし屋・穴井詩を抑えてドライビングディスタンス1位に輝いた。計測ホールでは300ヤードを超え、「韓国に恐ろしいアマチュアがいる」と関係者を唸らせた。
実績も申し分ない。今年は欧州女子ツアー(LET)の「ニューサウスウェールズ・オープン」で2位、今月上旬にはオーガスタ・ナショナル女子アマで3位に入るなど、国際舞台での競争力を証明している。
「できるだけ早く米国に渡り、環境に適応したい。『ゴルフといえばオ・スミン』と真っ先に名前が挙がる選手になりたい」
予選会前にそう語っていたオ・スミンは、言葉通り実力でチャンスをつかみ取った。6月4日にカリフォルニア州のリビエラCCで開幕する本戦には、コ・ジンヨンやユ・ヘランら韓国のトッププロとともに、アマチュアとして堂々参戦する。
5月には韓国女子アマ優勝者の資格で、日本ツアーメジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」への出場も決定。今秋にはプロ転向と米女子ツアーQシリーズ挑戦も見据えているという。
なぜ「日本予選」だったのか 消えた韓国会場の背景

今回、日本での予選会にはオ・スミンを含む4人の韓国アマが出場した。彼女たちが渡航費やコンディション調整のリスクを負ってまで来日するのには、切実な理由がある。
「韓国で全米女子オープンの予選会が開催されていない」という現状だ。
かつて韓国は2014年から予選会場の一つとして定着し、19年まで5年連続で開催。コロナ禍の20年、21年は中止となったが、22年には再開された。
しかし23年、USGAは大韓ゴルフ協会(KGA)に対し「韓国で予選は開催しない」と通達。明確な理由は明かされていないが、韓国のゴルフ関係者は「KLPGAツアー選手のエントリーが少なかったことが一因ではないか。実際に年々減少していた」と推測する。
その後、韓国での予選会は開催されておらず、今年発表された世界26会場(米国、カナダ、イングランド、日本)にも韓国の名はない。
国内で出場権を得る道が閉ざされた以上、選手たちは日本や米国本土へ渡るしかない。ただし、日本予選は「月曜日開催」のため、KLPGAツアー選手が出場するケースはほぼ見られない。
KLPGAツアーは大会数、賞金額ともに増加し、環境面も充実。申ジエら、かつて米ツアーで戦った選手は「韓国選手の挑戦するメンタリティーが弱くなってきている」と懸念を示していた。
なお、今年の全米女子オープン出場権を獲得しているKLPGAツアー選手は4人(21日時点)。彼女たちの活躍が、国内ツアー選手への刺激となるかも注目される。
文・キム・ミョンウ
1977年生まれ、大阪府出身の在日コリアン3世。新聞記者として社会・スポーツ取材など幅広い分野を担当。その後、編集プロダクションを経てフリーに転身。2010年、サッカー北朝鮮代表の南アフリカW杯出場決定後、日本メディアとして初めて平壌で代表チームを取材し、『Number』に寄稿。2011年から女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子プロとも親交を深める。現在は女子ゴルフとサッカー、アスリートインタビューなどを中心に雑誌やWEB媒体に寄稿。著書に「イ・ボミ 愛される力」(光文社)。
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