「出産しても帰ってこられる」若林舞衣子が6人目のママさんVへ王手!

若林舞衣子が「ママさん優勝」へ王手をかけた。4位からスタートした第3ラウンドを6バーディー、ノーボギーの66で回り、通算11アンダーの単独首位に躍り出た。

◆国内女子プロゴルフ<ニッポンハムレディスクラシック 3日目◇10日◇北海道・桂ゴルフ倶楽部 6763ヤード・パー72>

出産後のツアー優勝は14年前が最後

 女性が出産後に職場復帰することの難しさは、令和の世に至ってもたいして改善されていない。特に日本では、会社でもスポーツの現場でも、周囲のサポートなしでは復帰はおぼつかないのが現実だ。

2017年アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI以来の4勝目を狙う若林舞衣子 写真:Getty images

 若林舞衣子は2019年4月に長男の龍之介くんを出産後、2020年6月のアース・モンダミンカップからツアーに復帰した。復帰2戦目のNEC軽井沢72では早くも2位タイに食い込み、その後もTOTOジャパンクラシックで3位タイに入るなど優勝争いにも絡んだ。

 今年に入ってからは、予選通過はするものの優勝争いに絡める試合はなかったのだが、ようやく今週ビッグチャンスが到来した。

「初日と昨日まで乱れていたティーショットがフェアウェイにいくようになり、セカンド、サードショットがフェアウェイから打てるので、チャンスが広がりました。好調だったパッティングも入ってくれた。全体的に100点をあげたいと思います」

 ショット、パットともにさえ、6バーディー、ノーボギーの会心のゴルフ。2位の堀琴音に2打差、3位の西村優菜と高橋彩華に4打差をつけた。

結婚・出産を経てもツアーの第一線で活躍できることを身をもって示す 写真:Getty images

 パワーの源はやはり家族だ。長男の出産後は、姉や会社員の夫の協力を得て、ツアーに参戦している。

「姉や夫が子どもの動画を送ってくれていて、その日の様子を教えてくれています。土日は夫に育児をしてもらっています。何も言わずに『がんばってね』と送り出してくれるので、感謝しています」

 周囲の支えに結果で応えたい気持ちが、今大会の結果として現れた。

「出産を経験して怖いものがなくなりました。子どもはまだ分かっているかわからないけれど、ママはプロゴルファーですごいんだと分かってもらえるまでがんばろうと思います」

 ちなみに国内女子ツアーで出産後に優勝した選手は、森口祐子、樋口久子、木村敏美、山岡明美、塩谷育代の5人。木村の2007年「アコーディア・レディース」が、“ママさんV”の最後となる。今回、若林が優勝すれば14年ぶりのこと。自身にとっては4年ぶりの通算4勝目となる。

「プロゴルファーとしてやっていて、出産は大きな決断がいると思います。けれども、そこを迷わず、出産しても帰ってこられるというのを周りの選手たちに感じてもらえるように、子どもがいても戻ってこられるよ、と私が見せていきたい」

 背負うものがあるからこその強さが、言葉の端々からにじみ出ていた。

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