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- 狭くてもドライバー! メジャーを見据えたマネージメントで中島啓太がアマ優勝へ【パナソニックオープン3日目情報】
パナソニックオープン3日目、世界アマチュアランキング1位の中島啓太はスタートの1番パー5でイーグルを奪う好調な滑り出しを見せる。そのまま勢いに乗り65をマーク。通算14アンダーにまでスコアを伸ばし、首位と1打差で最終日を迎える。
世界アマ1位の貫禄を見せた中島啓太
世界アマチュアランキング1位の中島啓太が、1イーグル、6バーディ、1ボギーの65をマーク。通算14アンダーにまでスコアを伸ばし、首位と1打差の4位タイにまで順位を上げた。

「今日はスコアを意識せず、淡々と18ホールを回り切れたなという感じです」と、ホールアウト後に語った中島。目の前の結果に流されず、自分のゴルフに集中することを今大会のテーマにしていた。
「この3日間はミスをしてもパットが入っても感情を変えないでプレーできていると思います」と、まずまずの手応えを感じている。仮に今大会で優勝を飾ればツアーに出場できる権利を手にするが、中島の視線はもっと先に向けられている。そのための準備として、今はいろんな角度で自分のゴルフを見直し、レベルを上げることに集中したいのだ。
その一つとして、今回はティショットで積極的にドライバーを使うことにしている。開催コースの城陽カントリー倶楽部はタイトなコースだけに、一つ間違えればOBが待ち受けているが、中島は徹底してドライバーを握り続けた。
「全米アマでは自分が3番アイアンでレイアップしたホールでも、世界アマランク上位の人はドライバーを握っていました。自分もなるべくグリーンにボールを近づけるというマネジメントを身につけたほうがいいと考えたんです」とその理由を語る。
マネジメントの幅が広がれば、それだけ勝つ確率も高くなる。11月に開催され、優勝すれば来年のマスターズの出場権を得られるアジアパシフィックアマ、来年の全米オープン、全英オープンでも生きると考えたわけだ。
飛距離のメリットはこの日も実感できた。402ヤードの8番パー4ではティショットをグリーン手前まで運び、30ヤードのアプローチをピタリと寄せてバーディを奪った。もちろん、一つ間違えればボギー以上を叩くリスクもある。
365ヤードの15番パー4は約40ヤードの打ち下ろしのため、ドライバーで1オンできるチャンスもあるが、グリーンを外すとバンカーと深いラフが待ち受けている。ここでもドライバーを握った中島はグリーン右の深いラフにつかまる。そこからの第2打をグリーンオーバーさせ、なんとか3打目を寄せてのパーセーブとなったが、自分の信念を変えずに攻めることはできた。
「今日はドライバーをしっかり振り切れたので、自信を持って明日も振っていきたいですね」と、満足げな表情を浮かべていた。
ドライバーを握るのはアプローチの精度を上げる狙いも
しかし、単にドライバーを振り回したわけではない。実は、中島にとって残り50~60ヤードの距離から打つアプローチの精度を上げることもテーマとしてあるのだ。今回、ティショットを刻まなければ、セカンドショットでちょうどその距離が残ることが多いという。
「上半身もトレーニングするようになってから、握力もアップしてきたんです。その影響で、繊細な距離を打つときに、つい打ち過ぎてしまうんですよね」と中島。
大学に入る前は下半身を集中して鍛えていたこともあり、左手の握力は約20キロだったが、今では左右とも50キロ近くあるという。おかげでラフからでも強い球を打てるようになったが、繊細さを失ってしまったのは計算外だった。1日でも早く微妙な距離感を取り戻すためにも、実戦で50~60ヤードの距離を打つことは意味がある。ドライバーの精度を上げる練習と合わせて、まさに一石二鳥の効果を得たいところだろう。
トーナメントに出場する機会が増えている中島だが、2020-21年統合シーズンは昨年行われた三井住友VISA太平洋マスターズで3位、ダンロップフェニックスで8位タイ、今年の東建ホームメイトカップで2位。優勝争いを演じながらあと一歩届かず、悔しい思いもある。今回は優勝するにはまたとないチャンスだが、「まだまだ今は自分にとっては通過点だと思っています。明日も自分のゴルフと向き合うだけです」と、欲をかかずに目の前の1打に集中するつもりだ。
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