ツアー2勝目で姉に追いついた堀琴音「昔の自分とはすべて違う。あの時は下手だった」 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

ツアー2勝目で姉に追いついた堀琴音「昔の自分とはすべて違う。あの時は下手だった」

Tポイント×ENEOSゴルフトーナメントでツアー通算2勝目を飾った堀琴音。昨年7月の「ニッポンハムレディスクラシック」以来、約8カ月ぶりの優勝を真の実力で勝ち取った。

1勝目とは違う単独首位からの優勝「すごく自信になる」

◆国内女子プロゴルフ<Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント 3月18~20日 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県) 6419ヤード・パー72>

 最終日を単独トップで迎えた堀琴音は、いつもよりも気持ちが高ぶっていた。

追われる展開から逃げ切っての勝利に自信を深めた堀琴音 写真:Getty Images

「単独リーダーでのスタートが初めてだったので、いつもより気持ち的にはハラハラドキドキしてる感じでしたけど、上を見て追いかける気持ちでした」

 そんな緊張も1番・パー5のバーディーでほぐれると、6番・パー3でも6メートルを沈めてバーディー。しかし後半は10番・パー4で1.5メートルを外してボギー。首位を明け渡したが、16番・パー5で3メートルにつけてバーディーを奪取。再び首位に立った。「16番のバーディーが今日のポイントだった」と、自身も勝負どころを振り返る。

 残り2ホールをパーとして、通算9アンダーで逃げ切りV。昨年7月の「ニッポンハムレディスクラシック」以来、約8カ月ぶりのツアー通算2勝目を手にした。

 初優勝は逆転勝利で、今回は首位から逃げ切っての勝利に「2勝目が全然違う形で、今思うと私自身すごく自信になる」と笑顔を見せる。

 堀は“2勝目”を手にするまでに、さまざまな思いが頭の中を巡っていた。「1勝はできても、2勝目が難しい」というという話をよく聞いていたからだ。

「(優勝は)1度はあっても、2度はないと言われる世界。だからこそ2勝したいという気持ちがありました」

 まぐれでの優勝ではなく、2勝目は実力で獲ったと認められたい思いが心の奥底にあった。

 2016年の日本女子オープンでは惜しくも2位と優勝を逃しているが、「体力もショット、パッティングの精度も、あの頃と比べてはるかに違うと思います。あの時は勢いというか、下手だったと思います」と、自身の成長を振り返る。

姉・奈津佳は2勝で自分は1勝に「モヤモヤあった」

 それにツアー通算2勝している姉・奈津佳の存在も大きかった。

「私自身が(2勝したい)一番思っていました。姉は2勝で、私は1勝。モヤモヤというか、2勝と1勝では響きが違うとずっと思っていました。やっと2勝目を挙げられて少しホッとしています」

 優勝を祝福して姉・奈津佳も会場を訪れ、最後は笑顔での2ショットが実現した。ちなみに姉妹での複数回優勝は、国内女子ツアー初。互いに刺激しあう姿はこれからも見られるだろう。

「今年の目標は複数回優勝。今季1勝できたので、2勝目を目指してがんばりたい」と、その笑顔は自信に満ち溢れていた。

堀 琴音(ほり・ことね)

1996年3月3日生まれ、徳島県出身。2014年にプロテスト合格し、ツアー本格参戦1年目の15年からシード獲得。初優勝は時間の問題と言われる存在だったが、2018年から調子を落としシード喪失。昨年復調してニッポンハムレディスクラシックで悲願のツアー初優勝を遂げた。ダイセル所属

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2020年ニトリレディスで姉・奈津佳と一緒に回った堀琴音 写真:Getty Images
堀琴音の姉・奈津佳 写真:Getty Images
昨年のニッポンハムレディスクラシックで歓喜の初優勝を遂げた堀琴音 写真:Getty Images
昨年のニッポンハムレディスクラシックで歓喜の初優勝を遂げた堀琴音 写真:Getty Images
昨年のニッポンハムレディスクラシックで歓喜の初優勝を遂げた堀琴音 写真:Getty Images
昨年のニッポンハムレディスクラシックで歓喜の初優勝を遂げた堀琴音 写真:Getty Images
昨年のニッポンハムレディスクラシックで歓喜の初優勝を遂げた堀琴音 写真:Getty Images
堀琴音 写真:Getty Images
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堀琴音 写真:Getty Images
堀琴音 写真:Getty Images
堀琴音 写真:Getty Images
前週の明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメントでは、最終日を4バーディー、ノーボギーで回り、2位タイに入った堀琴音 写真:Getty Images
追われる展開から逃げ切っての勝利に自信を深めた堀琴音 写真:Getty Images

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