「今季は土台作り」4カ月半ぶりに公の場に出た石川遼は想像以上に明るい表情を見せてくれた!

今日から開催される国内男子ツアーの「東建ホームメイトカップ」。昨年のブリヂストンオープン以来、半年ぶりに石川遼が出場する。大会前のインタビューでは、こちらも笑顔になってしまうほどの明るい表情を見せてくれた。やはり男子ツアーを活性化するためにも、この男の存在は欠かせない!?

石川にとって最大の逆風が吹いたシーズン終盤

◆国内男子プロゴルフ<東建ホームメイトカップ 3月31日~4月3日 東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県) 7062ヤード・パー71>

 今週からついに国内男子ツアーが開幕する。と言っても、1月に開催された「SMBCシンガポールオープン」が開幕戦なので、今週の「東建ホームメイトカップ」はツアー2戦目になる。

 そんなことはさておき、今大会から石川遼が国内男子ツアーにようやく復帰する。

今季への意気込みを語った石川遼(写真は昨季最後の出場となったBSオープン) 写真:JGTOimages

 というのも、昨年10月末に行われたPGAツアーの下部ツアーであるコーンフェリーツアーの予選会から帰国後、14日間の自主隔離期間中に一般客も使うゴルフ場で練習やラウンドを行うなど違反行動が発覚。

 11月15日から1カ月間の出場停止処分を受けていたからだ。しかも、肝心のコーンフェリーツアー予選会では最終ステージにすら進めなかったのだから泣きたくなる。

 さらに、出場停止になった試合には石川が所属契約を結ぶカシオがスポンサーを務める「カシオワールドオープン」も含まれており、その練習日に謝罪会見を開いたときは涙で声をつまらせていた。

 事の重大さもあってJGTOの副会長や理事の職も辞任するなど、プロ入り以来、最大の逆風が吹いていた。普通ならやさぐれてもおかしくない状況だったが、4カ月半ぶりに公の席に着いた石川はこちらが引くほどに明るい表情を見せていた。

ウェッジなら余裕をもってピンをデッドに狙える

 もちろん、違反行動については今でも深く反省している。

「ご迷惑、ご心配をかけた方がたくさんいますし、自分としては地に足をつけて淡々とていねいに、1打1打に向き合っていくことしか考えていません」と、ツアープロである以上、ゴルフに対して真摯な態度で取り組むことを誓った。

 おそらくこの4カ月半の間に自分のゴルフについてしっかりと見つめ直したのだろう。

「この2年間、スイングに打ち込んできましたが、メンタルやコースマネジメントで理解できていない部分があるので、そこをしっかりやっていきたいです」と明かした。

 その一つとして今回試すのが43度のウェッジだ。果たして43度をウェッジというのかは分からないが、52度や56度のウェッジと同じ材質、同じデザインでつくられているのだからウェッジなのだろう。ちなみに、43度のウェッジは9番アイアンの替わりに入れるが、昨年まで使っていた9番アイアンのロフトは44度だった。

 ただ、ウェッジを44度にしたとき、9番アイアンと同じ飛距離が出なかったため、ロフトを1度立てたという。飛距離は夏場が150ヤード、冬場が140ヤードとのことだが、自分がアイアンではなく、ウェッジを持っていると思うことで、心にゆとりを持ってピンを狙えるのが目的だという。

ケガに強く、瞬発力とスピードアップしたボディーを手に入れたい

 さらに石川はフィジカル面の改善にも着手している。昨年の開幕戦では、オフのトレーニングにより明らかに体が大きくなっていたが、そのことに対して本人はかたくなに否定していた。トレーニングはしていない、体重も増えていないと言い続けた。

トレーニングによって明らかに体が大きくなっていた昨季の石川遼(写真はフジサンケイクラシック) 写真:JGTOimages

 シーズン途中でようやく実はトレーニングをしていたと明かしたが、そのことを隠していた理由が判明した。体が大きくなったのに、筋力的にはさほどアップしていなかったのだ。ある意味ショックを受けたため、あえて何もしていないと言うしかなかったのだろう。

 今季は二の足を踏まないためにも、週5日のトレーニングを考えている。

「そうするにはある程度試合数を制限することになるでしょう。せっかくトレーニングをしても、試合中心のスケジュールだと筋肉が細くなってしまいますからね」という。まずは、土台となる体をしっかり作り上げ、シーズン終了時には瞬発力とスピードがアップし、ケガにも強いボディーを手に入れることを今季の第一目標としている。

 そのため、試合での具体的な目標はあえて立てていない。ただ、「自分の目指すゴルフができれば、トップ20、トップテンに入るんじゃないかと思います」と語る。

 今さらかもしれないが、今季は土台作りに1年を費やす覚悟があるため、海外へ目が向くこともない。昨年、いろんな意味でどん底まで落ちた石川にとって、今シーズンが捲土重来になるかどうか大事な1年になる。まずは今週のプレーに注目してみてはいかがだろうか。

石川 遼(いしかわ・りょう)

1991年9月17日生まれ、埼玉県出身。高校生で初出場した「マンシングウェアオープンKSBカップ」で史上最年少の15歳8カ月で優勝を飾る。2008年にプロ転向、翌年は年間4勝を挙げ最年少賞金王に輝く。ツアー通算17勝。CASIO所属。

「ハニカミ王子」時代の石川遼を見る

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