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- 「風の中のプレーは疲れるけど面白い」西村優菜が波乱の最終日を2位タイでフィニッシュ
2日目から吹き荒れる強風が最後まで選手を苦しめたアースモンダミンカップ。そんな悪条件の中、2週連続優勝を狙った西村優菜はアンダーパーでラウンド、2位タイに食い込む健闘を見せた。
「1打惜しかったけど満足しています」
逆転で2週連続優勝を狙った西村優菜だったが、あと1打、及ばなかった。
アースモンダミンカップ最終日、6打差逆転に挑んだ西村は、1番パー4、8番パー5、10番パー4とバーディーを重ねた。波に乗ると止まらないプレースタイルの西村だけに、上位陣には強烈な重圧がかかる。
だが、11番パー4から勢いがピタリと止まる。原因は、今週、違和感があったドライバーショットだ。
「2日目からブレてしまっていたんです。昨日修正して少しは良くなったんですけど、右にも左にもブレていた。ラフが多くて」
深いラフ、強い風、硬くて速いグリーンという三重苦。フェアウェイキープが必須という状態で、苦しい中で踏ん張った。
12番パー4ではボギーを叩いたが、それでも忍耐強くプレーして、13番からはスコアカードどおり。上がり3ホールもチャンスはあったが、結局通算3アンダー止まり。1つ後ろの組の木村彩子に1打及ばず2位タイに終わった。
「今日は追い上げる立場だったし、優勝も意識していなかったのに優勝争いに加われてうれしいです。1打惜しかったけど満足しています」と言い切った。
今大会終了後のロレックスランキング50位以内に入れれば、エビアンチャンピオンシップ、全英女子オープンの出場権が手に入る。大会前が42位で、米国では全米女子プロが行われており、ランキングが出るまでにはまだ時間がかかる。はっきりしたことは言えないが、2位タイに入ればほぼ確実だ。
「自分の力で権利を勝ち取ってメジャーに出場する」という目標を、6月の全米女子オープンに続いて達成するためにも、重要だった今大会で最後の追い上げは大きな意味を持っていた。
本人もそのことを確信している。「風の中、頭をフル回転してました。全英に向けていい経験になりました」と、風に強いプレーをするためのクラブセッティングなどを、これから相談するという。
「風の中のゴルフは、1日終わると疲れるけど、そういうゴルフが面白いなと思います」と、天候が変わりやすい全英を意識してやる気満々。惜敗しても、西村優菜への期待は大きくふくらむばかりだ。
西村優菜(にしむら・ゆな)
2000年8月4日生まれ、大阪府出身。古江彩佳、安田祐香らと同学年の“プラチナ世代”の1人として、2019年にプロテスト合格。ツアー参戦初年度の20年11月には樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで早くもツアー初優勝。翌年は3勝し、20-21統一シーズンでルーキーながら4勝を挙げて賞金ランキング5位に入った。スターツ所属。
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