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- 原英莉花“ジャンボ邸内ショートコース”での練習効果!? 67をマークし上位で決勝へ
今季不調に喘いでいる原英莉花が「資生堂レディスオープン」2日目に67をマーク。通算6アンダーまでスコアを伸ばし、決勝ラウンドに進む。実は、最近になって原はあるショートコースで練習を重ねているという。果たして、そのゴルフ場とは一体どのようなものだろうか。
直径5メートルの“グリーン”に乗せる練習でアイアンの精度向上
「犢橋(こてはし)カントリー」というゴルフ場をご存じだろうか。18ホールあるショートコースで、場所は千葉市にある。といっても、完全なプライベートコースで、一般のゴルファーは間違っても回ることはできない。なぜなら、ジャンボ尾崎邸の敷地内に存在するからだ。
「最長で200ヤードぐらいあって、平均すると140ヤードぐらいですね。でも、ちゃんと18ホールあるショートコースですよ」と言うのは、ジャンボの愛弟子であり、そのコースをラウンドした経験を持つ原英莉花だ。聞けば、グリーンの直径はわずか5メートルしかなく、風向きの判断とか、ショットの正確性を磨くのに、うってつけのコースらしい。
確かに、ジャンボ自身が設計したのだから、ラウンドしがいのあるコースになるのはうなずける。綿密な計算の下、難度の高いショートコースに仕上げたのだろう。ただし、グリーンと言ってもきちんと整備されたわけではなく、ピンは立っているが、芝生の上に円を描いただけのもの。
「なので、スコアも独特で、グリーンに乗ったら2ポイントになる感じです」(原)
今季は思うようなゴルフをできていない原に、ジャンボはそのコースを回るように指示したという。「ここでしっかりとグリーンに乗せることができれば、トーナメントでのセカンドショットが楽になる」という思いがあったからだ。
実際、その読みはこの日に限っては当たったことになる。「資生堂レディスオープン」2日目の原は6つのバーディーを奪ったが、そのうちの4つは残り130~150ヤード地点からピンそばにつけて奪ったものだ。「ジャンボさんのショートコースで練習したからかもしれませんね」と、笑顔を見せる。
アイアンの調子が良くなってきたことで、ドライバーショットの負担も軽くなる。無理に短い距離を残さなくてもいいという思いが余裕を生む。
「飛ばなくてもフェアウェイをキープできればいいやという感じです」と、普通に打てば出るフェードの球筋に合わせて左サイドを狙い続けた結果、フェアウェイを2回しか外さなかったという。「自分の中では危なげないゴルフでしたね」と、6バーディー、1ボギーの67にまずまずの手応えを感じていた。
今大会は地元・神奈川県での開催であり、他のトーナメントと比べて応援してくれる人も多いと言う。調子が良くても悪くても変わらぬ声援を送り続けてもらうことに改めて感謝する原。
現在はスイング改造中ということもあり、優勝の二文字を口にすることはなかったが、1つでも順位を上げて、応援してくれる人や犢橋カントリーでの練習を勧めてくれたジャンボへの恩返しをしたいところだ。
原 英莉花(はら・えりか)
1999年2月15日生まれ、神奈川県出身。2018年プロテスト合格。“黄金世代”の1人として18年から早くもシード獲得し、翌19年には初優勝。20年には日本女子オープン、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップと公式戦2冠を達成した。ツアー通算4勝。NIPPON EXPRESSホールディングス所属。
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