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- 「貯金はいくつあってもいい」勝みなみが今季初優勝に向け4打差トップも悔しい表情
楽天スーパーレディース2日目、首位と1打差の2位タイと好位置につけていた勝みなみが、6バーディー、ノーボギーの65をマーク。通算13アンダーまでスコアを伸ばし、2位以下に4打差をつけての単独首位に立った。
「記憶が飛びそうになるぐらい暑かった」
◆国内女子プロゴルフ<楽天スーパーレディース 7月28日~31日 東急グランドオークゴルフクラブ (兵庫県) 6616ヤード・パー72>
2位以下に4打差をつける通算13アンダーでホールアウトしながら、勝みなみは納得がいかなかった。
「ゴルフは何があるか分かりませんからね。貯金はいくつあってもいいので1つでも伸ばしておきたかったです」
前半の9ホールではスコアを3つ伸ばしたが、正直ショット自体は良くなかった。ピンそばについた3ホールでしっかりとバーディーを奪ったに過ぎないという。後半もショットが復活し、バーディーチャンスが増えたにもかかわらず、前半と同じ3バーディーしか奪えなかった。特に、最終18番パー5では3打目を1ピンにつけながら外したことに悔しさがにじむ。
勝がそれほどまでにスコアにこだわるのは、優勝に対する強い思いだ。今季は19試合に出場し、7試合でトップ10に入りながらも勝つまでには至ってない。特にここ3試合では5位タイ、10位、5位タイと、あと一歩届かなかった。
「だからこそ悔しいんです。優勝ってその週に1人しかいないですし、やっぱり勝ちたいですね」と本音を漏らす。
それでも2位に4打差をつけての単独首位は間違いなく有利なのは間違いない。今季、勝の最終日の平均スコアは70.76(10位)だが、4日間大会に限れば、69.22(2位)にまで跳ね上がる。実際、直近4試合はすべて4日間大会だが、最終日をアンダーパーでまとめて順位を上げている。
今大会では連日暑さが続くものの、今週以上の猛暑に襲われた資生堂レディスオープンでは、決勝ラウンドの2日間で9ストロークも縮めている。数年前からトレーニングを続けている勝だが、飛距離アップだけでなく、体力的にもプラスになっていることが大きい。
「さすがに今日は後半の15、16番ホールぐらいで記憶が飛びそうになるぐらい暑さを感じました」というが、そのピンチは省エネ作戦で乗り切ったという。「いつもは、アドレスに入るまでずーっと目標を見てイメージを出してからボールを打ちますが、今日は目標を見る時間を減らしてイメージを出すようにしました」と振り返る。その結果、集中力が最後まで途切れることがなかったという。
最終日の翌朝にはAIG(全英)女子オープンに向けてイギリスへ飛び立つ。今週の水曜日に急遽出場が決まっただけに、開催コースであるミュアフィールドの情報は一切ない。
「いつもはどういうコースか事前に調べるんですけど、今回はその時間もないですし、あえて現地に行ってからのお楽しみにしようかと思います」と勝。同大会は2年ぶりの挑戦になるが、米女子ツアーのQTを受ける気持ちがあるだけに、たとえハードスケジュールになっても今回の挑戦がプラスになることが出場を決意した理由でもある。
もちろん、メジャー挑戦よりも今大会で優勝することが最優先事項であり、そのためにも残り2日間は守りに入らず、攻めのゴルフを徹底するつもりだ。
勝 みなみ(かつ・みなみ)
1998年7月1日生まれ、鹿児島県出身。渋野日向子、畑岡奈紗、原英莉花らツアーを席巻してる「黄金世代」の一人。2014年の「KKT杯バンテリンレディス」で、アマチュアながらJLPGAツアー史上最年少優勝(15歳293日)を達成し注目を集める。2017年のプロ入り後、翌年の「大王製紙エリエールレディスオープン」でプロ初優勝。以来、ツアー通算6勝。明治安田生命所属。
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