米女子ツアーでバーディ数1位をキープ! 日本のエース・畑岡奈紗のすごさ

女子ゴルフ世界ランキング9位(8月29日現在)、今週はディフェンディングチャンピオンとして試合に臨むのが日本のエース・畑岡奈紗。そんな畑岡奈紗が、昨年から数字を伸ばし、現在は米女子ツアー1位をキープしている記録があるといいます。

バーディー数が285個! 2位のL・コに9個差をつけトップ

 今週の米女子ツアーは6試合ぶりに米国に戻り、オハイオ州のハイランドメドウズGCを舞台にしたダナオープンが開催される。昨年まではマラソンクラシックという大会名で行われており、会場は同じ。ディフェンディングチャンピオンは日本のエース・畑岡奈紗だ。

 畑岡は今年、4月のDIOインプラントLAオープンで米女子ツアー通算6勝目を挙げており、最近でもここ10試合中トップ10が6回と安定した成績を残している。世界ランキングは長い間、上位を維持。まさに日本のエースの名にふさわしいプレーを続けている。

今シーズン、畑岡奈紗のバーディー数が増加した要因になっているのが「飛距離アップ」 写真:Getty Images
今シーズン、畑岡奈紗のバーディー数が増加した要因になっているのが「飛距離アップ」 写真:Getty Images

 そんな畑岡が今年、グンと数値を伸ばしてツアーナンバー1に立っているデータがある。それは、バーディー数だ。

 現在の畑岡のバーディー数は285個である。2位は276個のリディア・コ(ニュージーランド)、3位は275個のアッタヤ・ティティクル(タイ)で、この3人が4位以下をやや引き離して「3強」を形成している。

 ちなみに、ほかの日本選手は古江彩佳が208個で17位、笹生優花が200個で20位、渋野日向子は150個で71位という状況である。

 昨年までの畑岡はそれほどバーディーをたくさん奪うというタイプではなかった。これまでの年度別バーディー数ランキングで最も上位だったのは2018年の10位でしかない。賞金ランキングでは自己最高の3位に入った昨年は49位に過ぎなかった。

 1ラウンドあたりのバーディー数で比較すると、昨年は3.7個で今年は4.2個となっている。0.5個増えているわけだ。

 0.5個くらいの違いはそれほどたいしたことはないと思われるかもしれないが、1打でしのぎを削るプロの世界では非常に大きい。4日間に換算すれは2個の差になるわけで、成績に多大な影響を及ぼす。

バーディー数増加の背景にあるのが「飛距離アップ」

 バーディーが増えた背景にあるのは、飛距離アップだ。畑岡のドライビングディスタンスは現在264.56ヤードで部門31位につけている。昨年は260.67ヤードで53位だったから急上昇といっていいレベルだ。

 畑岡の身長は158センチ。日本ならばまあ平均的な身長だが、大柄な選手が多い米女子ツアーではかなり低い部類である。それでいてドライビングディスタンスが31位というのは、驚くべき事実。トレーニングを積んでフィジカルを高め、なおかつ技術を磨いた成果が表れているということだ。

 ただ、飛距離はどうしても諸刃の剣となることがあり、大きなトラブルを招く危険性は高くなる。今年はダブルボギー(それより悪いスコアを含む)がすでに19個あり、年間自己ワーストの21個(2021年)を上回るペースなのが惜しまれるが、まあ致し方のないところだろう。

 それを差し引いてもバーディーを奪える力がこれだけ伸びたというデータは心強い。バーディーだけでなく、イーグルもここまで7個で部門10位につけている。年間自己最多は2019年の9個だから、それを塗り替えるペースである。これまで以上にアグレッシブに攻めるゴルフができているという証でもあるのではないだろうか。

 攻撃力が増した畑岡に期待したいのはシーズン終盤での大爆発だ。

 9月は今週のダナオープンだけでなく、3週間後にもディフェンディングチャンピオンとして臨むウォルマートNWアーカンソー選手権が控えている。11月には3年ぶりの米女子ツアーとの共催となる日本開催のTOTOジャパンクラシックもある。この大会も歴代優勝者に名を連ねている。つまり、終盤は相性のいい大会が多いのだ。

 ダナオープンでは昨年、初日に自己ベストの61(10アンダー)を叩き出し、3日間で19アンダーの素晴らしいスコアで2位に6打差をつけて圧勝している(最終日は悪天候で中止)。今年はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみが広がる。

【写真】貴重!2匹の愛犬と笑顔の畑岡奈紗
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