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- 勝みなみが我慢のゴルフで首位キープ 最終日はオヤジ気質の友人と優勝争い!?
前日にトーナメントレコードをマークし、首位で2日目を迎えた勝みなみ。しかし、昨日とは一転、今日はなかなかスコアを伸ばせず、我慢の展開となった。
「年の差は関係ない気が合う友達」吉田優利との優勝争いへ
◆国内女子プロゴルフ<アルペングループ創業50周年記念大会 ゴルフ5レディス 9月2~4日 ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県) 6465ヤード・パー72>
勝みなみが、1打差で追走する仲のいい吉田優利との戦いに意欲を燃やしている。
ゴルフ5レディス2日目、初日にコースレコード63を叩き出した勝は一転して忍耐を強いられた。
バーディーが欲しい3番パー5でボールがカート道にはねたり、カップをなめて入らないパットがいくつもあるなどして、12番パー4までスコアカードどおりのプレー。これを「ひとつひとつのスイング軌道やスタンスのことを考えて、前のことを引きずっている場合じゃない」と、目の前のことに集中することで切り抜けた。
13番パー5で残り192ヤードを4Uで2オンし、20メートルを2パットで沈めてバーディーを奪ったが、その後5ホールも最後までパーが続く1日。
「よく頑張ったと思います。試されているようなゴルフでしたが、気持ちを切らさずにできました。伸ばせなかったけど、ゴルフ的には成長しているかなと思います」と笑顔で手ごたえを口にした。
上位陣がバーディーを量産する中、1つスコアを伸ばしただけの勝は、それでも通算10アンダーで単独首位を堅守した。1打差で迫るのは、この日8つスコアを伸ばした吉田優利。
実はこの2人、2学年違いだが日ごろから仲がいい。その相手との優勝争いについて、勝はこんな風に語った。
「うれしいですね。同じフィールドで戦って、仲が深まるかなと思います。優利ちゃんはパッティングのリズムがいいので、勉強していければいいかな」
楽しみにしているという優勝争い。そもそも、2人はどんな間柄なのか。
「優利ちゃんは、顔はかわいいけど中身は私と似てる。(年齢が)上とか下とか関係ない気が合う友達です。ちょっとおじさん気質が入っている。食べるのが好きでお酒も飲むし、同じ匂いがします」
と、語る。吉田以外にも3打差以内に10人、5打差まで範囲を広げると23人がひしめく大混戦を、勝はどんな風に戦っていくのか。
「自分で思っている以上に大げさに左を向いて打って行くこと」と、ずっと抱えているスイングの課題についても、18番のティーショットでひらめいた。
「(そうやって思い切って)打たなきゃダメ。明日は完璧だと思います」と自信をのぞかせる。この日のようにチャンスを待つだけでなく「短いパットは自信を持って決めていくこと」と、勝利の方程式を口にした勝。
若い友人の目の前で、勝利の美酒を味わうための肚は決まった。
勝みなみ(かつ・みなみ)
1998年7月1日生まれ、鹿児島県出身。渋野日向子、畑岡奈紗、原英莉花らツアーを席巻してる「黄金世代」の一人。2014年の「KKT杯バンテリンレディス」で、アマチュアながらJLPGAツアー史上最年少優勝(15歳293日)を達成し注目を集める。2017年のプロ入り後、翌年の「大王製紙エリエールレディスオープン」でプロ初優勝。所属は明治安田生命。
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