“61”&“320ヤード” プロを圧倒してアマ優勝の蝉川泰果 「PGAツアーっぽい」セッティング | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

“61”&“320ヤード” プロを圧倒してアマ優勝の蝉川泰果 「PGAツアーっぽい」セッティング

史上6人目となるアマチュアでのレギュラツアー優勝を達成した蝉川泰果。そのクラブを見ると、PGAツアーの若手選手が採用しているようなセッティングであることが分かりました。

ドライバーを短くすることでスピン量を減らす

 東北福祉大学4年の蝉川泰果がパナソニックオープンで優勝し、史上6人目となるアマチュアでのレギュラツアー優勝を達成。試合では320ヤード以上飛ばしたドライバーショットも話題になりましたが、蝉川は意外なスペックで飛距離アップしていました。

史上6人目となるアマチュア優勝を果たした蝉川泰果 写真:JGTOimages
史上6人目となるアマチュア優勝を果たした蝉川泰果 写真:JGTOimages

 3日目にトップタイに並んだ蝉川。並み居るトッププロを圧倒するスーパープレーを連発し、1イーグル、9バーディーの「61」を叩き出しました。

 蝉川が使用するクラブを調べると、そのセッティングも男子のツアープロ以上にハードです。

 アイアンはピンのツアーモデルの中でも最もハードな「ブループリント」。番手も4番から入れていて、ユーティリティーを1本も入れていない男前なセッティングです。ドライバーはピンの「G425 LST」。その長さを44.75インチにしている理由について蝉川は試合後にこう説明しました。

「僕自身、長いクラブがそこまで得意ではなくて、スイングタイプとしてもスピン量が多いタイプ。だから、ドライバーを短めにしてからスピン量が減って、飛距離が伸びました。コントロールできる精度も上がったり、飛距離が伸びたりしたので、意図があって短くしています」

 またユーティリティーを使っていない代わりに、3番アイアンだけ「ブループリント」ではなく「i525」にしています。このアイアンは今年発売された新モデル。ブレードのような形状をしていますが、中空構造になっているので「ブループリント」に比べるとはるかに打球が上がりやすくて、ミスヒットにも強いアイアンです。

 ロングアイアンの1本を少しやさしいタイプにしたり、ドライバーのヘッドをロースピンタイプにしつつ、長さを短くするのはPGAツアーの若手選手がよくやっているセッティング。今後さらに飛躍して世界の舞台に羽ばたいてほしいところです。

2022 パナソニックオープン 蝉川泰果のセッティング

1W:ピン G425 LST(ロフト9度)
3W:テーラーメイド ステルス(ロフト15度)
3I:ピン i525
4I-PW:ピン ブループリント
ウェッジ:ピン グライド4.0(50度、56度、60度)
パター:ピン PLDミルドアンサー

【写真】蝉川が使うピン「i525」はじめ“カッコイイ”中空アイアン

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史上6人目となるアマチュア優勝を果たした蝉川泰果 写真:JGTOimages

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