「最終日は自分の納得いくショットを」
◆米国女子プロゴルフ<ホンダLPGAタイランド 2月23~26日 サイアムCCパタヤオールドC(タイ) 6576ヤード・パー72>
渋野日向子は「今日(3日目)はパターに助けられた感じでした」と振り返る。2つの長いパットが「66」のスコアにつながった。

一つは「15メートルくらいのパーパットが入ったんです」と語った18番パー5。次のホールは1番パー5。ここでも長いパットを沈めた。
「2打目は風の割には1つ大きいかなという番手(5番ユーティリティー)を持ったのですが、変な当たりしてピンの奥に止まってくれて、10メートルくらいの長いイーグルパットが入りました。あそこ(18番)があったからこそ、1番のイーグルだったと思います。助かりました」
前半と後半にそれぞれ2つのバーディーを奪取し、1イーグル、4バーディーの66で回り、通算9アンダーの20位タイまで順位を上げた。
「それでも、あまりいい感触で打てたというのは少なかったです。風も結構吹いていて、イマイチ振り切れていないところもありました」
課題としていたパターについても「18番の長いのもなんか開き直って打った感じです。開き直ったというか、2日間やってきて緊張感というか、変なものが抜けたのもありますし、風も強かったので自分のことに集中しようと思ってできたのが良かったのかなって思います」と話す。
ただ、これもパターが“たまたま”入ったという結果に、渋野は納得がいかないようだった。
「納得のいくショットが打てて、いいスコアが出せるようにはなったのですが、今日(3日目)はそれも少なかったし、パーオン率がこの風の中で少なかった。だからパターに助けられたのは不本意です。最終日は自分の納得いくショットでスコアを出していきたい」
“新生・渋野”の始まりでもある2023年。順位も重要だが、まずは今季初戦の最終日をいい内容で締めくくりたいところだ。
渋野 日向子(しぶの・ひなこ)
1998年生まれ、岡山県出身。2019年のAIG全英女子オープンでメジャー初制覇。同年は国内ツアーでも4勝をマークし、賞金ランキング2位と躍進した。2020-21シーズンは、スタンレーレディスゴルフトーナメント、樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで勝利。昨季は米ツアーを主戦場に戦った。国内ツアー通算6勝。サントリー所属。