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- 米ツアー6勝の畑岡奈紗が感じる日本と韓国選手の海外進出への意識の違い
米ツアー6勝の畑岡奈紗が米女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」で4日間を通算11アンダーで回り、23位タイで大会を終えた。米ツアーで戦う日本人選手だからこそ感じる日本と韓国選手の意識の違いについて聞いた。
欧州女子の試合にも積極的に参戦する韓国選手
◆米国女子プロゴルフ<ホンダLPGAタイランド 2月23~26日 サイアムCCパタヤオールドC(タイ) 6576ヤード・パー72>
米女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」で初日に首位に立ちながらも、その後はスコアを伸ばせず、通算11アンダーの23位タイで大会を終えた畑岡奈紗。最終日も4バーディー、2ボギーの70でスコアを伸ばしきれなかった。
「初日首位タイに立っていただけに、この結果は残念ですが、最後まで諦めずに戦い続けられたと思います。コンディションの変化にグリーン上で対応できなかったことが、ショットにも少し影響してしまったなと思います。グリーンスピードにもこれからはしっかり対応していきたいと思います」
畑岡にとっての米ツアーは1月の開幕戦以来ではあるが、先週はサウジアラビアで開催された欧州女子ツアー「アラムコ・サウジレディースインターナショナル」に出場していた。
彼女に聞いてみたかったのは、サウジアラビアで韓国女子ツアーの選手がたくさん出ていたことをどう感じていたのかだ。
「サウジの試合に出ていた韓国の選手たちは自国ツアーの方とは知らなかったです。LET(欧州女子ツアー)の選手と思っていました」と、畑岡も韓国から来ているとは知らなかったという。
高額賞金となった同大会には韓国ツアー選手が10人も出場していた。米ツアーを主戦場にする韓国の選手もチョン・インジやイ・ジョンウン6など7人がエントリーしていた。そもそも同大会の出場資格は世界ランキング300位までの50人のエントリーが可能だったのだが、日本ツアーの選手は1人もいなかった。
このことについて聞くとこう答えた。
「選手それぞれにスケジュールやコンディションなど、事情があると思いますが、やっぱり韓国人選手の方が海外意識は強いんじゃないですかね。アメリカツアーを見てもそうですし。最近は少し減ってきたかなと思いますが、5~6年前は韓国の選手がリーダーボードの上に名前がある状況だったので、そういう意味では海外の試合に敏感になっているのはあると思います。LPGA(米女子ツアー)の選手を見ていてもそれは感じます」
米ツアーで戦う畑岡から見ても、世界に出ようとする意欲や意識は韓国の選手にあると見ている。とはいえ、今季は同世代の勝みなみと西村優菜が米ツアー参戦を予定しており、そうした波が日本からも少しずつ起きつつあるのかもしれない。
畑岡 奈紗(はたおか・なさ)
1999年生まれ、茨城県出身。2016年の「日本女子オープン」で国内メジャー史上初のアマチュア優勝達成。その後、プロ転向して翌17年から米ツアーに参戦。同ツアーでは18年に初勝利を挙げ、昨シーズンは「DIOインプラントLAオープン」で米ツアー通算6勝目。日本ツアーでも、19年に「日本女子プロゴルフ選手権」、「日本女子オープン」を制するなど、ツアー通算5勝を挙げている。
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