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- 初優勝の岩井明愛 先に2勝した双子の妹・千怜は「一番近い存在 ライバルというより仲間」
KKT杯バンテリンレディスオープン最終日、首位と1打差の2位から出た岩井明愛が2バーディー、2ボギーの72で回り、通算7アンダーでツアー初優勝を手にした。
試合巧者・申ジエに競り勝っての価値ある1勝
◆国内女子プロゴルフ<KKT杯バンテリンレディスオープン 4月14~16日 熊本空港カントリークラブ(熊本県) 6523ヤード・パー72>
KKT杯バンテリンレディスオープン最終日、最終ホールの18番で50センチのウイニングパットを決めた岩井明愛が悲願のツアー初優勝を果たした。双子の妹・千怜が出迎えると、ともに涙を流しながら抱擁を交わした。
1打差2位から出た明愛は前半に1バーディー、2ボギーとし、首位の申ジエとは3打差に広がる。しかし、後半は明愛が10番でバーディー。首位の申ジエが11番でダブルボギー、13番もボギーとして明愛がトップに立つ。その後も粘り強いプレーでスコアを落とすことなくホールアウトし、通算7アンダーでツアー初優勝を飾った。
妹・千怜(通算2勝)とともにツアー史上初の双子によるレギュラーツアー優勝を果たした。“姉妹V”は福嶋晃子と福嶋浩子、堀奈津佳と堀琴音に続く3組目となった。
「弱気になることもまったくなくて、ずっと『勝つ』と思いながらラウンドしていました」と話す。優勝争いの相手が元世界1位の試合巧者、申ジエでも臆することなく、「前のめりにならず自分のプレーだけに集中することができていた」と、落ち着いたプレーからは大きな成長が感じられた。
やはり、刺激になったのは妹・千怜の存在だ。明愛と千怜は2021年6月のプロテストに合格し、“岩井ツインズ”として注目されてきた。先に優勝したのは妹の千怜。昨季ツアーで2週連続優勝を果たした妹の背中を追いかけてきた。
「千怜の優勝を見ながら、今年こそは勝ちたかった。前半戦からいい出だし、いいゴルフをしていたので、こうしていい流れでプレーできたのかなと思います。双子だからと比較されたり、嫌になったことはありません。周りからは早く勝ってねとずっと言われてきました。でもそれも全然、嫌ではなかったです」
プロ入り後も切磋琢磨してきた2人は、目先の結果だけにとらわれていない。
「千怜は一番近い存在。ライバルというより仲間です。将来的には日本でお互いに何勝かして、いずれは海外とかで2人で活躍したい」。明愛の初優勝は大きな夢の始まりとなる。
岩井 明愛(いわい・あきえ)
2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。双子の妹・千怜(ちさと)とともに、高校ゴルフの名門・埼玉栄高のダブルエースとして活躍。同校を8年ぶりの全国高等学校ゴルフ選手権・団体戦優勝に導くなどした。21年にプロテスト合格。JLPGAツアーに本格参戦した22年はメルセデス・ランキング40位でシード獲得。23年「KKT杯バンテリンレディスオープン」で待望の初優勝を果たした。Honda所属。
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