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- 古江彩佳は4位タイ! ローズ・チャンが72年ぶりのプロデビュー戦Vという快挙達成
米女子ツアー「みずほアメリカズオープン」は、今年のオーガスタナショナル女子アマを制したローズ・チャンがプロデビュー戦で優勝という快挙を達成しました。
好調キープの古江彩佳だが2打差でプレーオフ進出を逃す
◆米国女子プロゴルフ<みずほアメリカズオープン 6月1~4日 リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州) 6656ヤード・パー71>
ニューヒロイン誕生の裏で、古江彩佳が粘り強いプレーを見せた。
米ツアーの新規大会「みずほアメリカズオープン」最終日は、ローズ・チャン(米国)がプロデビュー戦でいきなり優勝という快挙を達成。ジェニファー・カプチョ(米国)とのプレーオフで堂々と強さを見せつけた。
その戦いにはわずかに及ばなかったが、踏ん張ったのが古江だった。
冷たい風の中で硬く、速くなり、難しさを増したアンジュレーションのきついグリーンで5つのバーディーを奪う。ボギーは2つで抑えて通算7アンダー。プレーオフを戦った2人に2打差の4位タイに入った。
先週のバンク・オブ・ホープLPGAマッチプレーで2年連続決勝に進出。今年も優勝することはできなかったが、激戦の疲れも残る中で奮闘。2週連続トップ5入りで笑顔を見せた。
「日本の企業がスポンサーさんなので、日本人としては頑張りたいと思っていました。上位で終われてうれしいです。難しいコースで、アンダーパーで終われたのもよかったです。来週に向けて頑張ります」
他の日本勢は、古江と同じ12位タイで最終日に臨んだ笹生優花が、2つスコアを伸ばして通算6アンダー7位タイ。5試合ぶりの予選通過でトップ10入りと、上り調子を感じさせた。
西村優菜、畑岡奈紗は、通算イーブンパ―で33位タイ。勝みなみは予選で姿を消している。
プロデビュー戦での勝利は72年振りの快挙
1951年のビバリー・ハンソン以来72年ぶりとなる快挙は、夕暮れが迫る中で達成された。主役は、2打差単独首位で最終日を迎えた20歳のチャン。1打リードで迎えた最終18番でバンカーからボギーを叩き、カプチョとのプレーオフになった。
18番で行われた短期決戦は、ローズが3メートル、カプチョが1.2メートルのパーパットをそれぞれ沈めて2ホール目へ。
プレーオフ2ホール目では、ローズがピン右2メートルのバーディーチャンスにつける最高の第2打を放つ。カプチョの第2打はグリーンをわずかにショートし、第3打は勝負に出てグリーンオーバー。返しも入らずボギー。ローズのバーディーパットもカップを外れたが、しっかりとパーで収めて優勝が決まった。
スタンフォード大所属のアマチュアとして、チャンは4月のオーガスタ女子アマでも優勝し、世界アマチュアランキング1位の実力者としても君臨してきた。
先週、開催されたNCAA(全米大学)選手権では、個人戦で女子としては史上初の連覇を果たしたばかりだった。その直後の5月26日にプロ転向を表明し、プロとして初めて挑んだ大会で、見事に実力者ぞろいの先輩たちに競り勝った。
感激の涙と笑顔で「何が起きたの? 信じられない。先週はNCAAに勝ってチームメイトと一緒。プロになってここに来たけど、本当にびっくりしました。すべての友達と家族に感謝します」と、興奮気味に口にした。
米女子ツアーに、新たなスターが誕生した瞬間だった。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年5月27日生まれ、兵庫県出身。アマチュア時代の19年に「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げてプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、アマチュア時代を合わせ国内ツアー通算8勝。賞金女王争いでは稲見萌寧にあと一歩及ばなかったものの、最優秀選手賞と新人賞に輝いた。昨季から米国女子ツアーに参戦し、トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープンで同ツアー初勝利を遂げた。富士通所属。
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