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中島啓太がプロ初勝利! 男女11人いるアマチュア優勝経験者のプロ入り後のすごい実績とは?
プロ転向14試合目となる「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」で、同じアマチュア優勝経験者である金谷拓実をプレーオフで破った中島啓太。これで「アマチュア優勝経験者はプロ入り後も必ず勝つ」という記録が継続。そこで、これまでの「アマ優勝経験者」についてまとめました。
中島啓太のプロ初勝利で再注目の「アマチュア優勝経験者」
アマチュア優勝の経験がある中島啓太がASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメントでプロ初優勝を飾った。これで、「アマチュアで優勝した選手はプロでも必ず勝つ」という法則が継続された。
アマチュア時代に国内ツアーで優勝し、その後プロに転向した日本人選手は男女合わせて11人いる。中島が10人目で、昨年、史上初のアマ2勝を挙げた蝉川泰果が11人目だ。
中島以前の9人はすべてプロ転向後も優勝しており、今年4月には蝉川が先にプロ初勝利。一歩遅れた中島だったが今回、アマチュア優勝の先輩でもある金谷拓実をプレーオフで下してうれし涙があふれた。
プロ転向14試合目の優勝は男子のアマチュア優勝経験者6人中、石川遼の19試合目に次ぐ2番目の“遅咲き優勝”だった。それでも、昨年9月のプロ転向からは1年もたっていない。男子は6人全員がプロ転向から1年以内でプロ初優勝を手にしている。
男子の6人中、プロ初優勝が最も早かったのが倉本昌弘と松山英樹の2試合目だ。
1980年の中四国オープンでアマチュア優勝を果たした倉本は翌年7月にプロデビュー。初戦は2日間のローカル大会・和歌山オープン(賞金ランキング対象外)だったが、いきなり優勝して超大型新人の実力を見せつけた。ツアー競技では初戦2位のあと日本国土計画サマーズで初日から首位を走り、5打差の圧勝を飾っている。
松山は初戦10位のあと、つるやオープンで優勝。金谷は3試合目、蝉川は6試合目でプロ初勝利を挙げた。
プロ初優勝後以降の成績はどうか。倉本はプロで29勝を挙げ、永久シード選手となった。松山は米ツアーで8勝をマークし、マスターズ制覇で日本男子初のメジャーチャンピオンとなった。石川はプロ2年目に18歳の史上最年少で賞金王に輝いている。それぞれ、日本を代表する選手へと成長していったわけだ。
金谷、中島、蝉川はまだこれからの選手だが、金谷はすでに国内でプロ3勝を挙げたほかアジアンツアーでも優勝。存在感を増している。
女子の5人は全員米女子ツアーへ進出
女子でアマチュア優勝している日本人選手は5人。第1号は清元登子で1973年のことだった。清元はプロでは7勝をマーク。現役を退いてからは日本女子プロゴルフ協会会長を務めたほか、不動裕理、大山志保、古閑美保と3人の賞金女王を育てた名伯楽としても知られている。
2人目は宮里藍でプロとしては国内14勝、米女子ツアー9勝。日本人選手として初めて世界ランキング1位に立ったこともある。
古江もルーキーイヤーだった昨年の序盤は上位に顔を出すことができなかった。それが、今年は前年と同じコースでプレーした場合に成績を爆上げしているのである。
3人目は15歳の史上最年少で優勝した勝みなみ。プロでは7勝し、日本女子オープンは連覇中だ。
4人目は17歳で日本女子オープンを制した畑岡奈紗。プロ転向後は国内4勝、米女子ツアー6勝をマークしている。
5人目の古江彩佳はプロで国内7勝、米女子ツアー1勝。全員がプロで素晴らしい実績をあげている。
この5人に共通しているのは米女子ツアーで戦った(戦っている)こと。あまり知られていないかもしれないが清元は1976年に日本人選手で初めて米女子ツアーのQT(クオリファイングトーナメント)を通過した選手(日本人選手で初めて米女子ツアーに参戦した樋口久子らの時はQTがなく、特別承認での参戦だった)。最高2位の成績を残している。
男子でも松山は米ツアーで活躍中だし、倉本、石川もかつては米ツアーに参戦していた。金谷は欧州を中心に積極的に海外に打って出ているし、中島、蝉川の目も海外に向いている。
「アマチュアで優勝した選手はプロでも必ず勝つ」だけでなく「海外挑戦」までが法則といえそうだ。いずれにせよ、アマチュアで優勝するような選手は決してフロックではなく将来も活躍するだけのしっかりとした実力を有しているということは間違いない。
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