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- 山下美夢有は首位発進も“不満爆発” 「自分のスイングではない」と居残り練習に励む
ここまで5戦連続トップ3入りと驚異的な成績を収める山下美夢有(やました・みゆう)が8バーディー、1ボギーの65をマークして単独首位に。もはや無敵の王者という風格まで備わってきた。
「スタート前の練習場からショットが全然ダメで…」
◆国内女子プロゴルフ<ニチレイレディス 6月16~18日 袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県) 6621ヤード・パー72>
スタートホールから確実にドライバーショットでフェアウェイをキープし、第2打、あるいは第3打で着実にグリーンをとらえていく山下美夢有。
4番パー3、5番パー4ではピンまで50センチにつけたが、そのショットを見て同組で回っていた岩井千怜も思わず笑みを浮かべたほどだ。その後の6、7、8番ホールでもバーディーを奪い、なんと5連続バーディーを完成。2番と合わせて6つのバーディーを奪取し、前半のハーフを終えた。後半もスコアを1つ伸ばし、気がつけば8バーディー、1ボギーの65で単独首位に立つ。
ところが、ラウンド後のコメントは思いがけないものだった。

「今日はスタート前の練習場からショットが全然ダメで、ミート率もよくないしクラブヘッドの入射角もよくなかったので、飛距離も出てないですし左右のブレも結構あったなと思います」
それを修正できないままスタートしたことで不安のほうが大きかったらしいが、この結果を出しただけに、コースに入ってから修正したのかと思われた。
「コースに出ても練習場どおりに左右に曲がっていました」とあくまでもショットが不調だったと強調する。普通に考えてショットが全然ダメならフェアウェイキープはもちろん、50センチにつけるショットも打てなかったはずだ。
「2番の3メートルと4番の50センチは結果オーライです」とかたくなに否定する。ドライバーに関しても「フィニッシュが決まらないショットが多く、自分のスイングではないです。飛距離も通常より20ヤードほど落ちていましたからね」。そう断言されると、もはや納得せざるを得ないが、ショットが悪いのになぜ65をマークできたのだろうか。
「先週の2日目ぐらいからショットがよくないので、今週はアプローチとパッティングの練習を多めにやっていたんです。そのおかげかなと思います」。
確かに、6番では8メートル、7番では6メートル、8番では9メートルを決めてのバーディーだった。ショットが悪くてもアプローチとパッティングでリカバリーできるのが、山下の強さなのだろう。
「ショットがいいからスコアが出るわけじゃないんだな」と自分のゴルフを振り返った山下。この日、フェアウェイを外したのは3回、グリーンを外したのも3回と決して悪い数字ではない。
しかし、それをよしとせず「これから父と原因を究明してショットを修正し、明日は自信を持って打てるようにしたいです」と飽くなき向上心があるからこそ、結果を出し続けることができるのだろう。
昨年に続き、今年もメルセデス・ランキングの首位をひた走る山下だが、自分に対する厳しさを持ち続ける限り、この勢いはしばらく止まりそうにない。
山下 美夢有(やました・みゆう)
2001年生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格。21年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初勝利。22年シーズンは「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の初日にツアー新記録の60をマーク。「伊藤園レディス」でシーズン4勝目を飾るとともに史上最年少21歳103日での年間女王を達成。最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」も制した。ツアー通算9勝。加賀電子所属。
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