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- 伝家の宝刀「ライジングパット」復活…フォローの意識を“捨てた”後藤未有が上位フィニッシュへ
女子プロで数少ないライジングパットを実践する後藤未有(ごとう・みゆう)が7バーディー、1ボギーの66をマーク。通算7アンダーまでスコアを伸ばし、前日の36位タイから4位タイに順位を上げた。
フォローで無理にヘッドを上げようとしない
◆国内女子プロゴルフ<ニチレイレディス 6月16~18日 袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県) 6621ヤード・パー72>
岩井明愛の「62」や山下美夢有の「65」には及ばないものの、後藤未有が7バーディー、1ボギーの「66」をマークし、4位タイに浮上。
「ドライバーショットのフェアウェイキープ率が悪く、セカンドショットも左に飛ぶことが多かったんですが、パッティングがよかったのでバーディーを多く取れました」と笑顔を見せた。

しかし、圧巻だったのは17番パー3でのパーセーブだ。
4番ユーティリティーで放ったティーショットをグリーン左へ大きく曲げてしまう。俗に言う“チーピン”だったが、ボールはガケ下まで転がり落ち、グリーン面が全く見えない状況だった。
ピンまでは残り30ヤード。グリーン面が右に傾斜していたので、ピンの左サイドを狙ってロブショットを放つと、ピンそば2メートルにつける。これをしっかり沈めてパーセーブに成功した。
「ティーショットを打った瞬間は終わったと思いましたが、うまく寄ってくれてよかったです」と胸をなで下ろす。スーパーアプローチを見せたが、パーパットを決めなければそれも無駄になるだけに、やはりパットの好調さが生んだパーセーブでもある。
実は、ここ数試合パッティングに悩んでいた後藤。元々得意ではあったが、無理にフォローを出そうとし過ぎていたのが原因だった。その結果、いつもと違うリズムのストロークになり、軌道がブレたりカップまでボールが届かなかったりしていたのだ。
後藤のパッティングといえば、国内女子ツアーでは珍しい“ライジングパット”である。これは、後藤の師匠である篠塚武久氏が考案したもので、テークバックとダウンスイングはヘッドを低く真っすぐ動かすが、インパクト後は左ヒジを上に引くことでヘッドを高い位置に上げていく。同門の男子プロ・時松隆光も行っている。
「フォローでヘッドを無理に上げることでボールを転がそうとしていたんですよね」。ヘッドを上げればボールにオーバースピンがかかると思っていたのだが、ふとあることに気がついた。
「わざわざヘッドを上げようとしなくても、普通に打てば上がるんじゃないの?」
必要以上にヘッドを上げようとしてフォローを出したことで、タイミングに誤差が生まれていたわけだ。そこに気がついた途端、カップインの確率が上がったという。ちなみに、後藤はショットの時にベースボールグリップで握っているが、パッティングでもベースボールグリップだ。
「久しぶりに上位で最終日を迎えますが、どれだけスコアを伸ばせるのか期待もあります。楽しんでラウンドしたいですね」。
ショットの乱れを抑えることができれば、この日以上のスコアも十分期待できるだろう。
後藤 未有(ごとう・みゆう)
2000年9月29日生まれ、福岡県出身。2020年プロテスト合格。昨季はQTランキング17位の資格でツアー参戦。メルセデス・ランキングは37位に入り初のシード権を獲得。初優勝が期待される選手の一人。大東建託所属。
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