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- PGMの親会社がアコーディアを子会社化へ! 今後は2つのブランド間でゴルフ場の移動はあるのか?
大手ゴルフ場運営会社PGMの親会社である株式会社平和が、国内最大173コースを保有するアコーディア・ゴルフを子会社化すると発表しました。
合計321コースという巨大グループが誕生
2024年の年末に日本のゴルフ業界がざわつくビッグニュースが飛び込んできました。国内148コースを保有するPGM(パシフィックゴルフマネージメント株式会社)の親会社である株式会社平和が、国内173コースを保有する株式会社アコーディア・ゴルフを子会社化するというのです。
これによって国内最大手のアコーディア・ゴルフと国内2位のPGMが同じグループになり、株式会社平和が合計321コースを保有する世界最大のゴルフ場保有会社になる見込みです。株式の取得は2025年1月31日を予定しています。
PGMは2001年3月、アコーディア・ゴルフは2002年12月にゴルフ場事業を開始し、経営破綻した日本のゴルフ場を競うように買収してきました。PGMは2005年12月に持ち株会社が東証一部上場。アコーディア・ゴルフも2006年11月に東証一部上場しました。
PGM陣営は2011年12月に遊技機メーカー大手の株式会社平和の連結子会社となり、2012年11月にアコーディア・ゴルフに敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けました。しかしながら、このTOBは不成立に終わりました。その後、2015年8月に株式会社平和の100%子会社となりましたが、TOBから約12年の月日が流れたタイミングでの悲願成就にはどんな経緯があったのでしょうか。
株式会社平和代表取締役社長の嶺井勝也氏は次のように語ります。
「具体的なことは申し上げられませんが、半年近く前にそういうお話がございまして、金融機関が(間に)入っていましたけれども、最終的にはフォートレスさん(フォートレス・インベストメント・グループLCC)と直接、対話をしまして、昨日(12月18日)の発表に至りました」
誤解がないようにお伝えしておきたいのは、PGMとアコーディア・ゴルフが合併するということではなく、アコーディア・ゴルフという会社は今後も存続します。一方で、同じグループになりますから、顧客の共有、人事交流、資材の一括購入などコスト面のスケールメリットを享受することができるようになります。
PGMとアコーディアのブランド間の移動はある程度起こる見込み
それではPGMはPGM、アコーディア・ゴルフはアコーディア・ゴルフとして、今までどおり運営していくかというと、そうではないようです。株式会社アコーディア・ゴルフ代表取締役社長に就任予定の三好康之氏は次のように語ります。
「ブランド間の移動は一定程度起こると思っています。私はまだ就任していませんが、就任してから時間をあまりかけずに、そこらへんを含めて検討するつもりです」
「アコーディア・ゴルフの中にも(PGMのハイグレードゴルフ場ブランドである)GRAND PGM(グラン・ピージーエム)とほぼ同じような運営をされているゴルフ場もありますから、ブランド化を分かりやすくするというのは集客に対して非常に大事なことだと思っています」
したがって、アコーディア・ゴルフブランドのゴルフ場がPGMブランドやGRAND PGMブランドになったり、逆にPGMブランドのゴルフ場がアコーディア・ゴルフブランドになったりする可能性もあるということです。
「ただ、ゴルフ場というのはちょっと複雑でして、会員の方がいらっしゃいますから、応諾を取る必要がございます。今は3ブランド体制なんですね。それぞれの間で会員の方々も移動していただけるんじゃないかと思っていまして、それを優遇的に行なうことで、それぞれの会員、それぞれのビジターが満足するような形になっていくと思います」(三好氏)
筆者はPGMのゴルフ場の会員でもアコーディア・ゴルフのゴルフ場の会員でもありませんが、ビジターとして3ブランドのゴルフ場をプレーしたとき、アコーディア・ゴルフブランドの品質とサービスのレベルが圧倒的に低いのが気がかりでした。
PGMと同じグループになることによって、カジュアルさを保ちつつもそれなりの品質とサービスを提供してくれるようになるのではないかと期待しています。
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