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- アマチュアが間違えがちなルール処置… 「動かせない障害物」が邪魔になっても救済を受けられないケースとは?
アマチュアが迷うルール上の処置に「動かせる障害物」と「動かせない障害物」があります。どんな点に気を付けるべきなのでしょうか。
「カートの乗り入れ禁止」の杭は「動かせない障害物」であることが多い
全米ゴルフ協会(USGA)がインスタグラムにシェアするルール解説のショート動画。最近シェアされたなかでは最も再生回数が多い(1週間で約50万回)、つまり注目された動画が、「動かせる障害物」や「動かせない障害物」がプレーの線に介在したときの救済です。

動画で紹介される「障害物」は、日本でも乗用カートのフェアウェイ乗り入れが可能なゴルフ場でグリーン手前などに設置されている「この先、カートの乗り入れ禁止」を指示する杭です。こうした杭や看板には、簡単に乗り除ける「動かせる障害物」もあれば、簡単には取り除けないように設置された(もしくは「動かせない障害物」に定められた)「動かせない障害物」もあります。
これが「動かせる障害物」であれば、それがどこでもプレーの障害になると判断すれば取り除くことができます。ところが、プレーヤーが杭を取り除いたまま元に戻すのを忘れると、後続が乗り入れ、コースが不本意に荒らされるリスクがあります。そのため、「カート乗り入れ禁止」の標識類は「動かせない障害物」と定められることが多いようです。
そこで「動かせない障害物」がプレーの障害になった場合ですが、規則16.1aにより、「プレーヤーの球が動かせない障害物に触れている、またはその中や上にある」「動かせない障害物がプレーヤーの意図するスタンス区域や意図するスイング区域の物理的な障害となる」ときは、無罰の救済を受けることができます。
つまり、「完全な救済のニヤレストポイント」を決定し、同ポイントを基点に、1クラブレングスの、基点よりホールに近づかない「救済エリア」にドロップすることができます。
しかし、動画の後半にあるように、「動かせない障害物」がプレーの線に介在するときは、それだけでは無罰の救済を受けることはできません。たとえ、それがプレーヤーの気を散らすほど近くにあっても、直接物理的な障害にならなければ、救済の対象ではありません。
リスク覚悟であるがままでプレーするか、1罰打でアンプレヤブルにするかの選択になります。
日本のゴルフ場で、プレーの線に介在しそうな「動かせない障害物」には、樹木を支える支柱やケーブルがあります。それらに打球が当たるリスクを感じても、(ジェネラルルールでは)無罰の救済はありません。無理せず、打つ方向を変えましょう。
昨年のマスターズでデシャンボーが前方の大きな標識を怪力で引き抜いた
前方の大きな標識がプレーの線に介在するからと力づくで取り除き、世界中を驚かせたのが昨年のマスターズのブライソン・デシャンボーでした。
第2ラウンドの13番パー5、隣の14番パー4との間の林帯からの第2打。前方に立つ高さ4~5メートルの道案内の標識が邪魔になるからと、持ち前の怪力で取り除いたのでした。その後の詳細は不明ですが、オフィシャルたちが標識をすぐに元の状態に戻したと伝えられることから、標識は「動かせない障害物」だったのでしょう。
デシャンボーのように、「動かせない障害物」を動かして「ストロークに影響を及ぼす状態を改善」しても、規則8.1cにより、次のストロークを行う前に元の状態に復元すれば罰はありません。
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