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- 渋野日向子は獲得賞金の82.6%がメジャー大会! 大舞台で見せる“異常な強さ”を数字で検証
「メジャーに強い」と言われる渋野日向子。そのイメージは本当なのでしょうか。トップ10率や獲得賞金を分析すると、通常大会とは比較にならないほどメジャーで結果を残している実態が見えてきました。
メジャートップ10率は23.3%と非常に高い渋野
渋野日向子が「全米女子オープン」で今季自己最高の17位タイに入り、得意のメジャーで復調気配を示した。よく“メジャーに強い”と言われる渋野だが、実際どれくらいメジャーと相性がいいのか。獲得賞金で分析すると、驚きの結果が出た。
最終日は1バーディー、1ボギーの71。渋野は通算イーブンパーの17位タイで「全米女子オープン」を終えた。1打差3位タイで決勝ラウンドに入ったことを考えれば悔しさが残る結果だろう。それでも、苦しんだ3日目の悪い流れを引きずらず、順位を18位タイからひとつ戻したことは評価できる。しかも、今年は大会前まで出場7試合中4試合が予選落ちで最高成績が「クローガークイーンシティ選手権」の47位タイに過ぎなかったのだから、ここまで戦えたことはプラスに考えていいはずだ。
今回が渋野にとって通算30回目のメジャーだった。初メジャーは衝撃の優勝を果たした2019年の「AIG全英女子オープン」である。その後、2つ目のタイトルには届いていないが、度々優勝争いを演じてファンを沸かせてきた。
コロナ禍で開催が12月にずれ込んだ2020年の「全米女子オープン」は3日目を終えて1打差の首位。最終日は74と苦戦して2打差4位に終わったが存在感を示した。

2022年の「シェブロン選手権」は1打差首位で迎えた3日目に77と崩れて21位タイに後退したが最終日は66と反撃。4位タイにまで盛り返した。同年の「AIG全英女子オープン」では5打差ながら2位タイで最終日最終組へ。イーグルありダブルボギーありという出入りの激しいゴルフだったが徐々に差を詰めて最後はプレーオフに1打及ばずの3位。あと一歩だった。
2024年の「全米女子オープン」では優勝した笹生優花に次ぐ2位に入り、同年の「全米女子プロ」では7位タイ。昨年の「全米女子オープン」でも優勝を争って最後はスコアを落としたが7位タイに入っている。
出場30試合で予選落ちと棄権が計13回と多いが、10位以内も7回と多い。米女子ツアー全体でのトップ10は計11回。メジャー以外のトップ10は4回しかないわけだ。
メジャーは30試合で7回だからトップ10率は23.3%にものぼる。対してメジャー以外は89試合(ツアーメンバーになる前の日本開催大会は除く)で4回だからトップ10率は4.5%しかない。それくらい、好成績がメジャーに集中しているのだ。
2024年は獲得賞金の94%がメジャーだった
獲得賞金でメジャーとメジャー以外を比較すると、その差はより際立ってくる。メジャーの通算獲得賞金は395万7062ドルで、メジャー以外は通算83万3073ドル(賞金ランキングに加算されていない試合も含む)。試合数でははるかに少ないメジャーで圧倒的に多くの賞金を稼いでいるのだ。割合で表すとメジャーは実に全体の82.6%%を占める。獲得賞金のほとんどがメジャーだといってもいいくらいだ。
年度別で調べても米女子ツアーのメンバーになった2022年以降でメジャー以外の獲得賞金のほうが多かったのは2023年だけ。2024年などは年間獲得賞金171万9878ドルのうちメジャーは161万6071ドル。何とこの年は賞金の94.0%をメジャーで手にしていたことになる。
今年も大会前までの獲得賞金は2万2055ドルに過ぎなかったが「全米女子オープン」1試合で19万4219ドル。一気にこれまでのぶんを超えていった。
なぜ渋野はメジャーになるとパフォーマンスが上がるのか。あくまで推測だが、メジャーのほうがゴルフというゲームに入り込めるのではないだろうか。通常の試合ではスイングのことをあれこれ考えるなど余計な要素が生まれがちだが、メジャーの難しい舞台と対峙した時はスコアメークに集中できる。そんな特性があるのではないだろうか。
このところ結果が残せていないとはいえ、やはり渋野が活躍すれば盛り上がる。この1戦が復調へのきっかけになってほしいものだ。
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