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- 「ゴルフは雨でもやるスポーツ」は昔の話!? キャンセルフィーを払ってでもプレーをしない人が今後も増えそうな理由とは?
「自然との戦いもゴルフの楽しみ」と先輩から教えられたゴルファーは多い。しかし、最近は天気予報の精度向上もあり、「雨予報ならキャンセル」と決めている人も増えている。
ラウンド当日の天気予報を気にするゴルファーは多い
ゴルフに誘ってくれた人からラウンド前日にリマインドメールが届くことがあります。メールの内容はだいたい次のような感じです。「明日よろしくお願いします。○時○分スタートです。天気もよさそうですね」
そのメールを見て「こちらこそよろしくお願いします」と返信しますが、そのとき初めて「明日は天気がよさそうなんだ」と認識します。
ラウンド当日の天気予報を気にするゴルファーは多いですが、筆者はまったく気にしません。気にするとしたら、雪が降りそうなときや、台風が接近しているときなど、ゴルフ場にたどり着くのが困難な状況になる可能性があるときだけです。

どうして天気予報を気にしないかというと、一番の理由は「ゴルフは雨でもやるもの」という文化で育ったからです。それと「雨でラウンドを中止するかどうかはゴルフ場に着いてから決める」という文化で育ったことも大きな理由です。
当時の先輩ゴルファーたちは「自分の家の周りで雨が降っているからといって、ゴルフ場に雨が降っているとは限らない。ゴルフ場に着いてから雨の状況を確認し、予定どおりスタートするか、スタート時間を遅らせるか、クラブハウスでしばらく様子を見るか決める」というのが基本的な姿勢でした。
ですからラウンド前日のリマインドメールで「明日は雨予報なのでキャンセルしました。また誘います」という文面を見ると、「えっ、雨予報というだけでキャンセルしちゃうの?」と肩すかしを食らった感じになることがあります。
大手ゴルフ場運営会社のPGM(パシフィックゴルフマネージメント)が2024年10月1日以降のプレーからキャンセルフィーを取る方針を明確に打ち出したため、ラウンド前日のキャンセルは今後減っていくのでしょうが、「キャンセルフィーを払ってもいいから雨の中ではやりたくない」というゴルファーもいます。
雨の日にプレーする人はどんどん減るかもしれない
筆者は雨の中でプレーするのがそんなに嫌いではありません。大人になってから雨の中で遊ぶなんてゴルフくらいしかないからです。そのために耐水圧の高いレインウエアも購入しました。
しかし筆者の周りを見渡すと、傘でしのげる程度の小雨だったらいいけど、レインウエアを着るほどの雨の中ではやりたくない人たちが増えています。多くのアマチュアにとってゴルフはスポーツではなくレジャーなので、雨でびしょ濡れになってまでプレーしたくないのです。
これは筆者の周りに年配者と女性が増えていることも関係しているかもしれません。1974年生まれの筆者がゴルフを始めたのは25年前で、当時は同世代でゴルフをする人はほとんどいませんでした。必然的に10歳年上や20歳年上の人たちと一緒にプレーすることが多かったのですが、その人たちが60~70代になっています。
50代後半くらいまでは雨でも元気にプレーしていたのですが、年を取ると雨に濡れたとき体が冷えるらしく、前半ハーフで強い雨が降ると「後半ハーフはやらずに帰ろう」と弱音を吐くようになりました。
コロナ禍でゴルフを始めた女性も周りにたくさんいますが、女性も雨の中でプレーするのが苦手です。化粧崩れが気になったり、手袋がぬれてクラブが握りづらくなったり、バンカーの砂が雨を含んで重たくなり、なかなか脱出できずに苦戦して口数が少なくなっていきます。
キャンセルフィーを取られるから雨でもプレーしようと考えるのは若い人たちや土日しかプレーできない人だけで、平日にプレーしている年配者や女性はキャンセルフィーを支払っても雨ゴルフを回避する方向に向かう気がします。筆者としては残念な流れではありますが、「ゴルフは雨でもやるもの」という文化を強要する時代ではなくなってきたのかもしれません。
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