- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- マスターズ“10円ハゲなし”美グリーンは“オーガスタ式ボールマーク直し”のおかげ!? 見たこともない方法とは?
マスターズ名物“ガラスのグリーン”。オーガスタナショナルGCがグリーンを美しく管理するベースには、他のゴルフ場ではあまり見られないボールマークの修復法があるようです。
ボールマークの中央に差し、グルグルと回す
マスターズの舞台、オーガスタナショナルGCのグリーンは“ガラスのグリーン”と評されるように速く、そして美しい。この唯一無二のグリーンの維持は、コース管理に潤沢な予算と十分な人員を充てることができるからですが、もう一つ意外なスキル=ボールマークの修復法があったようです。米ゴルフダイジェストが「オーガスタ・メソッド」として取り上げたその方法を紹介しましょう。われわれ一般ゴルファーも試すべきスキルかも知れません。

記事によれば、オーガスタナショナルGCがグリーンを美しく管理するベースには、他のゴルフ場ではあまり見られないボールマークの修復法があるようです。その方法、実は2年前にPGAツアー選手のベン・クレーンが「オーガスタナショナルのメンバーから教わった直し方」としてSNSに動画でシェアしていました。
動画のなかでクレーンは最初に、ボールマークを誤った方法で修理するとその部分の芝は枯れ、跡が残ってしまうことを指摘。それから「では、正しい直し方はどうやるのでしょう。私はこの方法をオーガスタナショナルのメンバーから教わりました」と語り、手にしたティーペグを使って実際にボールマークを元の状態に修復します。
「こうしたボールマークは、その真ん中に(ティーを差して)穴を開け、(そのティーをグルグルと回すようにして)根を横に押し広げます。あとは、ボールマークの縁の盛り上がった芝を押して、少し内側に寄せるだけです。私は根を傷つけなかったので、跡はまったく残らないでしょう」と説明しています。
ポイントは、ティーペグをボールマークの中央に差し、ただグルグルと回して穴を少し広げること。差したティーで芝を起こすといった動きを加えると、根が切れる可能性があるのです。
米国の一部ゴルフ場で採用されているが、普及はまだまだ
米ゴルフダイジェストの記事では、ニュージャージー州の某ゴルフ場のグリーンキーパーに、この「オーガスタ・メソッド」について尋ねています。
その答えは次のようなものでした。
「この修復法で一番大事なのは、ティーペグもしくは1本刃のリペアツール(グリーンフォーク)を使うこと。それをボールマークの一番深い部分の真ん中に垂直に差し、円を描くように動かして芝をボールマークの縁に寄せるようにします」
「次に、ボールマークの縁には芝の盛り上がりがありますから、それをボールマークの中央を埋めるようにして、平らにならします」
「正しくこの方法で修復すればボールマークの跡は残りません。根が切られることもありません」と、優れた修復法であることを証言しています。
そのうえで、多くのゴルファーがやっている修復の一番の問題点は、2本刃のグリーンフォークを芝に差したあと、ひねってしまうことと指摘。その方法では芝の根が切れ、枯れてしまうと言います。
対して、「オーガスタ・メソッド」は、エアレーションで穴を開けるのと同じようなもので、根は傷つかないそうです。
であれば、もっと多くのゴルフ場に普及していいはずですが、どうして知られていないのかと問われると、このグリーンキーパーは「いい質問ですが、私にもわかりません。実は、私も数年前まで全然知りませんでした」と言います。「でも、数年前に、ある人から教えてもらってからはずっとこの方法です。ボールマークの修復で、これ以上の方法はありません」ときっぱり。
「オーガスタ・メソッド」は、アメリカでも普及はまだまだですが、徐々に広がっているのでしょう。いずれ日本でも普及するかも知れません。その前に一度試して、その仕上がり具合を確認してはいかがでしょう。
最新の記事
pick up
ranking