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大衆ゴルフ文化の原点が川底に沈む!? 都心に近く人気の「河川敷コース」が次々に閉鎖・縮小のなぜ?/シリーズ『ゴルフ場減少時代』
多くの著名人にも愛された川越グリーンクロス(埼玉県)が今年いっぱいで58年の歴史にピリオドを打つことが発表されました。国による河川敷の「占用解除」によるものです。
ゴルフ人生の“始まり”と“終わり”を担う河川敷
日本ゴルフ経営者協会の大石順一専務理事は、今回の占有解除を「非常に痛い」と嘆きます。
「家からも職場からも近いのが河川敷のゴルフ場です。歩いても、自転車でも気軽に行けるので、私も含めて多くの人が初心者の時にお世話になっています。そういう意味で、ゴルフ界の発展に大いに寄与したのが河川敷のコースといえます」

「河川敷に始まり、河川敷に終わる」という、ゴルフライフを表す言葉があります。フラットでやさしい河川敷は、コースデビューにはうってつけ。プレー代も安く、難しいライが少ない河川敷は、ビギナーにとって格好の練習コースといえました。
また、高齢者となり足腰が弱くなっても、平坦な河川敷なら負担が少ない。晩年のエンジョイゴルフの場としても、河川敷はふさわしいというわけです。
「高齢者の免許証の返納も、ゴルフ界にとってはマイナス要素。今はゴルフ場の多くがクラブバスを廃止するようになりました。駅からの移動手段も減った分、近くにある河川敷はその受け皿となってくれるはずだったのですが……」と大石氏も声を落とします。ゴルフ場は免許証の返納とクラブバスの減少により遠のく一方なのです。
そうはいっても、このところ続く異常気象に起因した水害への備えは、ゴルファーたちの声をかき消すだけの力を国土交通省にも与えているのも事実。
〈荒川流域は、東京都と埼玉県にまたがり、流域内には人口の8%が集中しています。特に埼玉県南部および東京都区間沿川は人口・資産が高密度に集積している地域になっています。荒川の治水安全向上のための基本的な対策として、広い高水敷(堤防と川の間にあるエリアのこと)を活用した調整池の整備に着手しました。〉
(平成30年度着手『荒川第二・第三調整池事業について』より)
要するに、今あるゴルフ場の場所にカラの池を作り、増水した時にはここに貯め、氾濫の被害を減らそうというわけです。荒川にはすでに治水量3900万立方メートルの第1調整池があり、今回作られるのは第2・第3の貯水池。この2つの治水量は5100万立方メートルで、事業期間も18年からの13年間に及びます。
「荒ぶる川」だから「荒川」。平安時代の「日本三大実録」に、すでに洪水の記述ありといいます。以来、何度も氾濫してきた荒川。直近では、19年にこのエリアのゴルフ場が水をかぶり、大きな被害を受けています。裏を返せばそこに造られたゴルフ場は、周辺住民の安全と引き換えに閉場を迫られる宿命を生まれた時から背負わされているということなのかもしれません。
しかし、ゴルファーの日常の一部になっているゴルフ場だからこそ、コンパクトになっても支えて存続させる努力が求められています。たとえ数ホールになっても残していってほしいところです。
取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
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