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- 6月から労働者への熱中症対策が強化! ゴルファーだけじゃなく従業員へも新たな暑さ対策が求められるゴルフ場の今
2025年の夏も酷暑が予想されています。大手ゴルフ場運営会社のPGMのコースで3年前から導入されているクールカートが話題を呼び、他のゴルフ場もゴルファーへの暑さ対策・サービスの導入を加速させてきています。さらにゴルフ場で働く従業員への暑さ対策も急務。今年はどのような暑さ対策が登場するのか、ゴルフ場関係者に話を聞きました。
ミスト+送風機能のカートが登場
2022年の夏から大手ゴルフ場運営会社・PGMの各コースで導入が始まった「クールカート」。乗用カートに取り付けられた送風機によって、酷暑でも快適にプレーできると評判です。

今年から同系列となったアコーディア・ゴルフの各コースにも導入が発表され、全国約300コースで「クールカート」が稼働することになります。また送風機能が付いたカートはPGM、アコーディア・ゴルフ以外のゴルフ場でも導入が進んでいます。
「クールカート」は送風機能ですが、加えてミストも出るタイプのものも登場しています。街で見かけると涼しさを求めて近づきたくなるミスト。そのミストをゴルフカートに取り付けられたファンから風と共に出す仕組みで、「ミストクーラー」と名付けられています。ミスト+送風は、体感気温を最大7度下げる効果がありそうです。
さいたま梨花カントリークラブとリバーサイドフェニックスゴルフクラブ(ともに埼玉県)は、この「ミストクーラー」を搭載したカートを台数限定ながら導入。「社内で熱中症対策のサービスに何かないかという話になり、『ミストクーラー』のデモを見て、すぐに導入を決めました」(関係者)
夏の集客は暑さ対策サービスのPRがカギ
春や秋に比べて夏と冬はプレーフィーが比較的安くなる時期でもあります。ゴルファーによっては、あえてその時期にプレーする人もいるようです。これまで一番の閑散期は積雪クローズもある冬でしたが、酷暑の影響もありそれが夏に変わりつつあります。
昨今の夏は、35度を超える猛暑日に料金を安くしてもゴルファーの動きは鈍くなってきており、ゴルフ場は様々な集客対策を模索しています。
「クールカート」「ミストクーラー」、あるいは早朝・薄暮プレー、ナイタープレーもその対策の一環ですが、ゴルフ場はまだまだ施策を考えているようです。
暑さ対策のサービスに関しては各ゴルフ場の公式サイトに情報を出しているゴルフ場もあるので、こまめにチェックしてみると快適に安くプレーできるゴルフ場が見つかるかもしれません。
コース管理やキャディーへの熱中症対策も必要
今年はお客様への熱中症対策に加えて、厚生労働省が今年6月から施行した改正労働安全衛生規則によって労働者への熱中症対策が強化されました。
ゴルフ場ではコース管理やキャディーなど、炎天下での仕事がメインとなります。お客様サービスと共に、従業員への配慮も今まで以上に必要となってきているのです。
先述した「ミストクーラー」導入の2コースでは、同様の機器をコース管理の機械に取り付けたといいます。「炎天下で作業をするので、労働災害を未然に防ぐために導入を決めました」(コース管理担当者)
また、大阪府にある天野山カントリークラブの支配人に話を聞くと、「今年からキャディーの制服にファン付きウエアを導入、加えて通気性の高い制服も導入しました。またサウナに入ることによって体が暑さ慣れやすいという情報もあるので、福利厚生として従業員がサウナ利用する際の補助も考えています」
ゴルファーは体調不良があれば無理せずプレーを止めるということができますが、従業員は仕事ということもあり無理をしがちです。そのため、十分なケアが必要になっているようです。
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