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- デシャンボーが“ルール無知”さらす処置を2連発!? 罰打回避も「こんなプロ見たことない」とあきれられた間違いとは?
良きにつけ悪しきにつけ、いつも話題を提供してくれるブライソン・デシャンボーですが、今回の全米オープンではプロとしてあるまじき“ルール無知”の醜態をさらしてしまったようです。
無罰の救済を選択して球を拾い上げてから「やっぱり止めた」は不可
今年の全米オープン。注目選手の一人に昨年の優勝者ブライソン・デシャンボーがいました。残念ながら今回は、ほとんど見せ場を作れないまま2日間でオークモントから姿を消してしまいましたが、そんななかでも彼はユニークな話題をちゃんと作っていました。
しかもそれは、欧州ツアーの往年の有力プロ、トニー・ジョンストン(現在はイギリスのスカイスポーツの解説者)をして、「こんなの初めて見た! 私はプロとして45年間プレーしてきたけど、こんな間違いをするプロは見たことない。なんてことだ」とあきれさせるものでした。そこまで言わしめたデシャンボーの失態とは?

それは全米オープン初日の4番パー5のことでした。デシャンボーのセカンドショットはフェアウェイを横切るギャラリー通路内に止まっています。その通路は大会のローカルルールで「修理地」に指定されており、プレーの障害になるときは無罰の救済を受けることができました。
そこでデシャンボーも救済を選択。障害をクリアできる「完全な救済のニヤレストポイント」を探し始め、キャディーにはボールを拾ってもらいました。
ところが、デシャンボーはどこが正しいニヤレストポイントなのか分からなかったらしく、近くにいたルールオフィシャルを呼び、指示を受けることにしました。
しかし、オフィシャルが示した場所は彼が希望するエリアではなかったため(米メディアの報道によれば、救済エリアはボールからより近い通路前方になると思っていたのが、正しくは、より遠い通路後方だった)、彼はオフィシャルに尋ねます。
「だったら救済は選択せず元の箇所からプレーしたいのだけど、ボールはマークをせずに拾い上げてしまった。どうすればいい?」
それに対するオフィシャルの答えは、「救済を選択してボールを拾い上げた以上、障害からの完全な救済を受けなければならない」というものでした。
規則9.4「プレーヤーが拾い上げた、または動かした球」の規定で、このケースは「プレーヤーが救済を受けるために規則に基づいて球を拾い上げた」のであれば無罰ですが、そうでなければ1罰打でリプレース。つまり、拾い上げた後、救済をせずにリプレースする場合は1罰打となるのです。
仕方なくデシャンボーはオフィシャルが示した救済エリアに戻り、そして、なぜかそこに「プレース」します。言うまでもなく、この場合、プレーヤーは救済エリア内にドロップしなければなりません。
その場を離れかけていたオフィシャルですが、幸いデシャンボーの動きを見ていたので、彼にドロップを指示。デシャンボーは事なきを得ました。もしそのままストロークしていたら、「一般の罰」で2ペナとなるところでした。
ペナルティーを食らわずに済んだとはいえ、ネット上は冒頭に紹介したトニー・ジョンストンの「あきれた」とばかりの書き込みなど、不名誉なリアクションであふれたのでした。
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